メタバースと未来社会に迫った大阪イベント「Metaverse Japan Summit 2025」
9月4日、なんばパークス内の「eスタジアムなんば本店」で、国内最大級のメタバース関連イベント「Metaverse Japan Summit 2025」が開催されました。このイベントには500名以上の参加者が集まり、メタバースに関する将来のビジョンや教育、都市づくり、エンターテインメントについて熱心に議論されました。
メタバース社会実装の未来
今回のサミットのテーマは「Beyond Reality:都市・エンターテインメント・未来社会の共創」です。一般社団法人Metaverse Japan(MVJ)が主催し、産官学が融合して様々な視点からメタバースの社会実装を目指すことを目的としています。全国各地から多彩な専門家が参加し、多岐にわたる意見が交わされました。
当社であるMeta Heroesもパートナー企業として参加し、新たな防災教育のモデルを紹介しました。防災メタバース体験ブースでは、Epic Gamesの「Fortnite」を利用したシミュレーションゲームを通じて、地震発生時の行動を学ぶ機会が提供されました。また、神戸市と連携して制作した「阪神・淡路大震災タイムスリップストーリーゲーム」も高い関心を集めました。
教育におけるメタバースの役割
サミット内で設けられた「Beyond Classroom」セッションには、教育界の重鎮たちが集まりメタバースが教育現場にもたらす可能性について議論しました。茨城県立下妻第一高等学校の生井秀一校長は、変化の激しい社会に適応するために非認知能力の育成が必要だと強調。一方、Meta Osakaの江畑翔吾プロジェクトマネージャーは、消防士体験を通じた防災教育の重要性を述べました。
また、当社代表の松石和俊が発表した内容では、メタバースを活用した社会課題解決の具体例として南海トラフ地震防災メタバースや阪神淡路大震災30周年記念プロジェクトが紹介されました。メタバース技術が、教育や福祉、地域創生など、さまざまな分野でのつながりを強化する要素となり得ることが示されました。
次世代の教育の舞台
松石代表の発表を受けて、EdFusionの近藤にこる氏が「挑戦をいつでもどこでも誰とでもできる世界を」目指すと語り、会場にいる参加者たちの心をつかみました。彼女の登壇は、中学生と大人が同じ舞台で未来の教育を語る姿を示し、多くの共感を得ました。
地域創生への挑戦
今後の展望として、参加者たちはメタバースの実装と利活用に向けた重要な課題を浮き彫りにしました。当社は、「メタバース社会実装を加速するためのロードマップ」と新プロダクト群を発表し、教育・防災・地方創生・産業などの分野において社会実装を推進する意向を示しました。AIとXRを駆使し、現場適用を可能にする新たな実装モデルが提案され、行政や教育機関との連携を強化していく計画が示されました。
Hero Egg:次世代の学びの拠点
Meta Heroesが運営するDX教育スペース「Hero Egg」は、2024年8月より大阪・なんばでオープンします。メタバースやAIを利用したプログラムを展開し、未来を担う子どもたちへの教育機会を提供します。この施設では、ゲーム体験やワークショップを通じて楽しみながら学ぶことができ、技術に挑戦する環境を用意しています。
Meta Heroesはこれからも、地域社会や社会課題の解決に向け、メタバースを活用した新たな価値の創造を目指します。世界に目を向けた取り組みを続けていく中で、メタバースの未来を共に切り拓いていくことに貢献していきます。