未来につながる新たなプリント体験の創造
2025年7月18日、関西大学梅田キャンパス「KANDAI Me RISE」にて、ichikara Labが主催した関西3大学合同プロジェクトの最終発表会が行われました。目覚ましい技術革新により、プリントの在り方が変わる中、学生たちは新たな体験価値を提案するべく集結しました。
プロジェクトの背景
デジタル化が進む現代、プリントは日常生活から徐々に姿を消しつつあります。しかしichikara Labは、アナログ体験が持つ物質感や楽しさに目を向け、これまでとは異なるプリントの価値を模索しています。このプロジェクトでは、関西大学、立命館大学、近畿大学の学生たちが一堂に会し、デジタルとアナログの融合に挑戦しました。
学生たちのアイデア
関西大学の提案
関西大学のグループは、観光地やイベント会場に設置するミニフォトプリンターを使い、その場で撮影した写真をカスタマイズしてオリジナルステッカーを作るアイデアを提案しました。このサービスにより、ユーザーは特別な思い出を残しつつ、訪れた場所ならではの感動を形にすることができます。
さらに、訪問者がその場で感じた思いを「思い出ノート」に記入できる仕組みも導入。アナログのコミュニケーションを楽しみながら、自分だけの体験を深めることができるのです。
立命館大学のアプローチ
立命館大学では「聖地巡礼」をテーマにしたアイデアを提案しました。アプリを利用して聖地にチェックインすると、特別なARフォトフレームのコンテンツが得られ、ファンが推しキャラクターと一緒に写真を撮影できる機能が盛り込まれています。これにより、プリントした用紙を貼付することで自分だけの「巡礼帳」を作成することができるのです。
現代の若者たちが求める「デジタルとアナログの融合」というニーズに応える、革新的な体験を提供します。
近畿大学のアイデア
近畿大学のグループは、ライブハウスなど非日常的な空間にミニフォトプリンターを設置し、特別な思い出を残す体験を提供するというアイデアを考案しました。撮影した写真をその場でプリントし、持ち帰ることで普段とは異なる感覚を楽しむことができるのです。こちらの提案には、サブスクリプション型サービスの導入も含まれ、ビジネスモデルにまで発展可能なアイデアとなっています。
参加学生の感想
発表会では、多くの学生が「異なる大学との交流が貴重だった」、「ichikara Labの想いに共感し、新しいアイデアを考えることが楽しかった」との感想を寄せました。その中で、「デジタルとアナログを融合させる難しさを実感し、新たな発見があった」といった意見もあり、学生たちの挑戦の意義が深まった瞬間でした。
ichikara Labの未来
ichikara Labは、今後もオープンイノベーションプログラムを通して、学生たちと共に新しい体験価値の創造に取り組んでいく方針です。プリントの新たな可能性を広げ、若年層の感性に寄り添った取り組みは、未来のマーケティング戦略にも影響を与えるでしょう。
本プロジェクトは、学生たちが持つ独自の視点を活かして新たな価値を生み出す貴重な機会となりました。今後のichikara Labの取り組みにもご期待ください。