特別防犯支援官に委嘱された芥川怜子氏と前田健志氏の想い

新たに特別防犯支援官に就任した二人の熱意

2025年7月24日、警察庁にて特別防犯支援官の委嘱式が行われ、ピアニストの芥川怜子氏と吟詠家・尺八演奏家の前田健志氏が新たな任を受けました。この二人が加わることで、「ストップ・オレオレ詐欺47～家族の絆作戦～」のプロジェクトチームは、より強固な対策を持って特殊詐欺防止に向けて取り組む姿勢を示しています。

芥川怜子氏の想い

芥川氏は特殊詐欺防止に向けて強い意志を持っています。この委嘱に際し、彼女は「自身が特殊詐欺の被害に遭った経験を生かし、同じような被害者を一人でも減らすために尽力したい」と語りました。彼女はしっかりとした専門知識を提供し、一般の人々にも分かりやすく、心理を利用した巧妙な手口について警鐘を鳴らすことを目指しています。

「最近の特殊詐欺は本当に巧妙で、相手の心理を巧みに操ります」と彼女は言います。このような詐欺が増加する中、被害を未然に防ぐ取り組みが不可欠であることを認識し、特別防犯支援官としての役割を果たすことを誓いました。

前田健志氏の取り組み

前田氏もまた、特殊詐欺の流行を深く憂慮しています。自身の地元の静岡県においても、昨年の特殊詐欺被害が前年に比べ大幅に増加していることに触れ、「このままでは地域が誰一人として安心して過ごせない社会になりかねない」と危機感を露わにしました。彼は「詐欺被害の拡大防止には、一人一人が当事者意識を持てることが重要」と強調しています。

音楽家としての視点を生かし、前田氏は「音楽の力で詐欺被害防止の輪を広めていきたい」と語ります。彼の声からは、音楽を通じて人々に啓発を促し、詐欺防止への意識を高めるための情熱が感じられます。

対策監の思い

杉良太郎特別防犯対策監も、今回の委嘱式で支援官の重要性について語りました。「支援官の職務は過酷なものですが、心を一つにして特殊詐欺防止に取り組んでいます」と彼は明かします。また、国際電話利用休止制度の活用を呼びかけ、ぜひ利用してほしいと訴えました。この制度は海外からかかってくる詐欺電話を防ぐ有効な手段として、多くの人に利用を促しています。