未来の住まいをデザインする「SEKISUI HOUSE - KUMA LAB」がTCS 2025に参加
積水ハウス株式会社が東京大学と共に設立した「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」が、2025年3月13日から3月23日まで開催されるクリエイティブの祭典「Tokyo Creative Salon 2025(TCS 2025)」に出展します。このイベントはファッション・デザイン・クラフト・サステナビリティなど多彩なジャンルが集まる特別な空間で、建築とAIの交差点に新たな視点をもたらすものです。
SEKISUI HOUSE - KUMA LABとは
「SEKISUI HOUSE - KUMA LAB」は、2020年6月に東京大学に設立され、隈研吾特別教授の指導のもと、未来の住まいをテーマにした研究と人材育成を行っています。特に「デジタルファブリケーションセンター」の活動として、最新のデジタルテクノロジーを活用し、国際的に活躍する建築家を育てることを目指しています。
TCS 2025での展示内容
今回の展示では、SEKISUI HOUSE - KUMA LABの5年間の成果を紹介する他、「『EXCESS』-過剰性の時代に建築はAIと何ができる?」というテーマのもと、学生たちの作品を展示します。過剰な物質や情報があふれる現代において、建築がどのように対応できるかを問いかける内容となります。これに関して、平野特任講師が指導した24人の国内外の学生が、生成AIを使い自身のアイデンティティを反映させた作品を創り上げました。
新たな建築家の育成
隈研吾教授は、この取り組みにより新しいタイプの建築家が誕生する可能性を示唆しています。「イメージだけを創る建築家」や「建築はつくれないが運営管理専門の建築家」といった多様な役割を担う人材が求められていると語っています。これは従来の枠を超えた新しい建築の形を生むための重要なスタジオだといえます。
学生たちの革新
TCS 2025での展示に参加した学生たちの制作プロセスも興味深いものです。彼らはまず、AIを用い生成した大量の画像を元に、自身のアイデンティティに基づいた新たな建築を模索していきます。この手法は従来の設計手法とは一線を画しており、未来の建築設計の可能性を広げています。特に、彼らの作品は「過剰性のニワ」というテーマに基づいており、それぞれの創造力が炸裂しています。
展示概要
展示は2025年3月13日から3月23日まで、東京都渋谷区神宮前のハラハカド内で行われます。さらに、会期中にはJ-WAVEとのコラボで音楽家の蓮沼執太氏を迎えたトークイベントも開催されます。このイベントでは、AIとクリエイティビティ、さらには建築の未来についてのディスカッションが展開予定です。
まとめ
「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE - KUMA LAB)」がTCS 2025で示す新たな建築の可能性は、未来の住まいに対する新しい視座を提供します。訪れる人々は、過剰性の時代における建築の役割を再考する機会を得るでしょう。私たちの「わが家」をより幸せな場所にするための秘訣が、ここに隠されているかもしれません。詳細については
こちらをご覧ください。