新たな価値創出への挑戦
広島県において、叡啓大学が新たなプログラム「ひろしまバリューシフトプログラム」を開始しました。これは、都市圏からの人材を広島に招き、地域企業の課題解決に取り組む画期的な取り組みです。プログラムは、経営課題を抱える企業と都心部の中核人材をマッチングし、それぞれが持つ専門知識を活かして新規事業の創出やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することを目的としています。
プログラムの概要
「ひろしまバリューシフトプログラム」は、2025年10月から2026年の3月までの半年間にわたり、選ばれた「客員研究員」が広島での生活を送りながら実施されます。これに参加する客員研究員は、週に4日は地域の企業での実務を行い、残りの1日は叡啓大学でのゼミに参加します。このプログラムは、実践的な学びを通じて、参加者自身のキャリアを再定義し、成長を促すことを意図しています。
ゼミの特徴
プログラムの要となるゼミは、全24回にわたるもので、各参加者は自身がマッチングした企業の経営課題に対して具体的な問題解決を行います。この関与を通じて、実務経験と理論を融合させ、より創造的な解決策を導き出すきっかけを提供します。参加者は、他の研究員や教員とディスカッションを行い、異なる業種や職種からの視点を取り入れることで、新たなアイディアや価値を生み出す場となります。
参加者のバックグラウンド
このプログラムには、様々な専門分野を持つ客員研究員が参加します。例えば、映像やエンタメに強みを持つ渥美雄一郎氏は、有限会社トラベルボックス広島でのプロジェクトに取り組みます。また、大手自動車部品メーカーでの経験を活かす日置俊行氏は、森信建設株式会社でDXの推進をサポートします。さらに、スタートアップや外資系広告代理店でのマーケティングスキルを持つ阿部浩太郎氏は、地域企業の新たな戦略策定に寄与する役割を果たすでしょう。
学びの還元と成果発表
半年間の取り組みを経て、最終的には各参加者が参画企業で得た知見や成果を発表する報告会が予定されています。この報告会は、企業と研究員の双方にとって、実績を共有し今後の活動に生かす大切な機会になります。参加者がどのように地域に貢献し、企業の発展に寄与したのか、その結果に期待がかかります。
取材・参加について
「ひろしまバリューシフトプログラム」は、2026年3月まで継続して進められます。今後も、ゼミでの学びや企業との取組みについて取材できる機会が設けられる予定です。関心のある方は、ぜひ取材を検討してみてください。
このプログラムが、広島の地域活性と企業の成長にどのように寄与するのか、今後の動向に注目が集まります。