導電EVAタイコンの挑戦
2025-08-07 12:17:20

導電性フレキシブルコンテナバッグ「導電EVAタイコン」の新たな挑戦

導電性フレキシブルコンテナバッグ「導電EVAタイコン」の新たな挑戦



大阪を拠点とする太陽工業株式会社が、画期的な導電性フレキシブルコンテナバッグ「導電EVAタイコン」を開発しました。2025年8月からレンタルおよび販売を開始するこの製品は、特に微粉体を安全に輸送するための理想的な選択肢として注目されています。これまでのフレキシブルバッグが抱えていた課題に対処することを目的に、静電気除去の特性を強化し、環境への配慮を重視した設計がなされています。

製品の特長について



「導電EVAタイコン」は、微粉体の輸送に特化した設計がなされており、具体的にはトナーバインダーや小麦粉、ミルクパウダーなどを扱います。これらの微粉体の輸送は、粉塵爆発の可能性があるため、静電気の発生を防ぐ機能が不可欠です。

このバッグの内側は、カーボンを含むポリエチレン(PE)でラミネートされています。この構造により、静電気を瞬時に除去することができ、作業環境の安全性が飛躍的に向上しました。また、微粉体の充填や排出時にはバッグに設けられたアース端子にアース線を接続することで、静電気の漏洩を防止します。

これまで、粉塵爆発のリスクを懸念して、一度の使用で廃棄されるクロスタイプバッグが一般的でしたが、「導電EVAタイコン」は、60回の洗浄を経ても導電性能を維持できることが確認されています。この洗浄回数は、通常の使用、すなわち約10年程度に相当し、環境に配慮した持続可能な物流システムの一助となることが期待されています。

開発の背景と性能試験



太陽工業が「導電EVAタイコン」を市場に送り出すにあたり、昨年からさまざまなテストが行われました。洗浄試験や充填、排出の試験、さらに実際の顧客によるフィールドテストが実施され、その結果、漏洩抵抗値は日本国内および国際的な基準をクリアしており、高い品質が実証されています。具体的には、IEC-61340-4-4やJIS C 61340-4-4という厳しい規格に適合しています。

環境への配慮と今後の展望



その開発過程において、太陽工業は再利用可能な「ランニングタイプ」のバッグの必要性を強く認識し、これを実現しました。このアプローチは、使い捨てのバッグに比べ、大幅に環境負荷を軽減するものであり、持続可能な物流を推進する上で重要な一歩です。

2025年7月には、三菱ケミカルインフラテック株式会社から、導電フレキシブルコンテナ製品の譲渡も受ける予定であり、今後は需要に応じた多様な製品提供を目指します。こうした取り組みを通じて、太陽工業はさらなる発展を遂げるでしょう。

まとめ



導電性フレキシブルコンテナバッグ「導電EVAタイコン」は、物流業界に革命をもたらす新しい選択肢です。安全性、耐久性、環境への配慮を兼ね備えたこのバッグは、今後の物流のスタンダードとして期待されています。地元大阪の企業が生み出したこの革新的な製品に注目し、2025年の正式デビューを心待ちにしましょう。


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