RCE会議の実施
2025-11-09 19:36:24

持続可能な未来を考える第14回グローバルRCE会議が岡山で開催

近年、持続可能性への関心が高まる中、岡山大学は国連大学や岡山市とともに、2023年10月21日から23日にわたり「第14回グローバルRCE会議」を岡山市で開催しました。この会議は、地域の持続可能な発展に向けての教育を推進するRCE(地域の持続可能な発展のための教育)発足から20周年を記念するものであり、世界中の約200のRCEが存在する中、岡山もその発足時に設立された重要な拠点となっています。

この会議では「Planetary-centered Universities at the Ethical Turn— Beyond SDGs toward Human & Planetary Well-being(地球的共生に奉仕する大学と倫理的転回)」をテーマにした公式セッションが実施され、岡山大学の横井篤文副学長が企画およびモデレーターを務めました。このセッションには、国際的なリーダーや国連ユース代表、本大学の学生などが顔を揃え、多様な視点から意見を交わしました。

セッションの中では、「持続可能性の危機は科学や政治の問題ではなく、倫理と世界観の危機である」という認識のもと、高等教育の役割の再考が進められました。従来の経済成長モデルを問い直し、将来的には「人類を地球システムの一部として位置づける」という視点への転換が強調されました。この傾向は、従来の「グローバル」な見方から「プラネタリー」な見方へと進化するものであり、大学が果たすべき新たな倫理的基盤を築くことが求められています。

登壇者には、英国エクセター大学のラジャニ・ナイドゥ教授、南アフリカ・ステレンボッシュ大学のダーラ・K・ディアドルフ博士、米国マサチューセッツ工科大学のジュリー・ニューマン博士、国連SDG4青年代表イラン・エンベルガ氏、岡山大学のアズラ・ナジラ・タチアラ氏が参加。さらに、彼らの発表や討論は、様々な文化や視点を交えたもので、持続可能な未来に向けた実践的な道筋が示されました。

岡山大学は、地域の教育機関として、また国際的な研究機関として、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを引き続き強化します。多くのステークホルダーと連携し、地域と地球が描く未来のビジョンを共創しながら、研究と教育を進めていく姿勢を持ち続けます。今後、岡山大学の活動にご期待ください。

さらに、岡山大学はHUBとして機能し、地域の中核的な研究大学としての役割を果たしつつ、持続可能な開発目標(SDGs)に対する理解を深め、地域社会との協力を促進します。私たちの持つ知見を生かし、次世代に向けての持続可能な未来を共に築くことが重要です。


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