舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』開幕レポート
2月6日、東京・あうるすぽっとにて、今江大地が主演を務める舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』が開幕しました。この作品は、イギリスの喜劇作家マイケル・クーニーによる名作であり、主人公のエリック・スワンが、架空の人物をでっちあげて生計を立てている様子が描かれています。この度の公演では、大阪、愛知でも上演される予定です。
この舞台の中心となる物語は、エリック・スワン(今江大地)が、社会保障手当を不正に受け取るために嘘を重ねていくというドタバタコメディ。彼の妻や間借り人ノーマン(松本幸大)を巻き込んでのトラブルが続出し、笑いと感動を呼び起こします。エリック役の今江は、軽快な動作で表現する芝居や巧みなセリフ回しで観客を引き込むこと間違いなし。ノーマン役の松本も、頼もしさと愛嬌を兼ね備えた演技を見せており、二人の掛け合いから生まれるユーモアが舞台を盛り上げます。
物語はロンドン郊外のエリックの自宅が舞台です。エリックは、2年前に職を失い、それ以来、偽の身分を作り上げて社会保障手当を受け取っていました。しかし、それを妻リンダには知られるわけにはいきません。彼は、良心の呵責に耐え切れず、その嘘を終わらせる方法として、でっちあげた人物を「抹殺」することを決意します。しかし、そんな矢先に社会保障省の調査員、ジェンキンズが訪ねてきます。この時点から、エリックはノーマンを巻き込んで、さらなる嘘を重ねていくことになります。
今江大地は、エリックの心の葛藤と無責任な行動を見事に演じています。この作品の演出を担当する林明寛は、緊張感のある一幕一幕を巧みに演出し、観客を舞台に引き込む力を持っています。舞台の進行に合わせて、キャストやスタッフ一丸となったエネルギーが放たれ、陽気な雰囲気が会場を包み込みます。
さらに、豪華キャストも見逃せません。清水順二が扮するミスター・ジェンキンズは、その特徴的なキャラクターによって舞台を一層引き立てます。その他の役者たちも個性的で、それぞれがしっかりとした魅力を持っており、観客を笑わせたり感心させたりと、徐々に彼らの物語に没頭させていくことができます。
コメントからも熱意が伝わる
演出の林は、「お客様が入ることでパワーが上がりますので、楽しんでいただければ嬉しいです」と語り、エリック役の今江は「この名作に参加できて感謝しており、ぜひ劇場にお越しいただきたい」と心からの呼びかけを行いました。
公演は東京での成功を受けて、愛知、大阪でも続きます。大阪公演は3月8日から9日、松下IMPホールで行われ、この名作喜劇を是非お見逃しなく。
公式情報
- - 東京公演: あうるすぽっと 2月6日~9日
- - 愛知公演: 名古屋市中川文化小劇場 2月14日~16日
- - 大阪公演: 松下IMPホール 3月8日~9日
- - 公式サイト: SHY BOY公式サイト
この舞台が多くの観客に愛されることを期待しております。