ヤマハとコネル、音による新たな共創の試み『sound biotope』
近年、音楽やアートの交差点に立つプロジェクトは増えてきていますが、その中でも特に注目を集めているのがヤマハ株式会社とクリエイティブ集団コネル(Konel)が共同で展開する『sound biotope(サウンドビオトープ)』です。このプロジェクトは、音を通じて創造性を高めることを目的とし、さまざまな工夫を凝らした取り組みがなされています。
プロジェクトの背景と目的
『sound biotope』の第一弾として展開されるのは、東京都港区に新たにオープンする書店、magmabooks内のmagma loungeです。ここでは、自然の中で生まれる「音」に着目し、その響きを体感することを通じて、私たちの思考や感情を解きほぐす空間が提供されます。特に、心地よい水音に包まれることで、私たちの内側に眠る創造性を引き出すことを狙いとしています。
水琴窟の原理を応用した体験
このプロジェクトでは、日本庭園に見られる水琴窟の原理を利用しています。滴り落ちる水の音が、空間全体に広がり、その響きが身体全体を包み込みます。まるで水の中にいるかのような体験を通じて、私たちの思考は解放され、創造性が刺激されるのです。この新しい音体験は、モダンな音楽のリスニング体験とは一線を画しており、聴覚だけでなく感性をも揺さぶる力を秘めています。
様々な取り組みと今後の展望
ヤマハは、常に進化を目指している企業です。今回の『sound biotope』においても、最新の技術や研究成果を取り入れ、さまざまな視点から人々の創造性を高める空間の実現に向けて取り組んでいます。今後は、視覚情報が溢れる現代において、逆に聴覚へのアプローチを強化し、その体験をより豊かにすることを目指しています。
参加と体験の横展開
この新しい試みは、あらゆる人々に開かれています。magmabooksの3階には、集中から解放されるゾーン<CALM>があり、ここでの体験は有料ですが、新しい創造性を引き出すための貴重な機会と言えます。また、書店自体も単なる「本を販売する場所」から「知と出会う場」へと変化を遂げており、さまざまなイベントも予定されているようです。
クリエイティブ集団コネルについて
コネルは、日本を拠点とした越境型のクリエイター集団であり、アートとテクノロジーを掛け合わせた実験的なプロジェクトを手掛けています。彼らは、未来の課題に挑むための多様なアプローチを試みており、その活動は国内外で注目されています。
まとめ
『sound biotope』は、単なるアートや音楽のプロジェクトにとどまらず、人々が創造性を高め合うための共創の場を提供することを目指しています。この新しい試みを体験することで、私たちは日常から解放され、新たな発見や感動に出会うことができます。新たな書店magmabooksとともに、音による創造の可能性を探求してみてはいかがでしょうか。