福井美浜工場が誕生
株式会社椿本チエインが福井県三方郡美浜町に次世代型の人工光型植物工場「福井美浜工場」を設立しました。9月10日に行われた竣工式では、地域の関係者や取引先が参加し、神事の後にレタス生産の見学も行われました。
本工場は、椿本チエインにとって国内6番目の工場であり、植物栽培専用の施設です。弊社が掲げる「安心・安全な生活基盤の構築」という長期ビジョンの一環として、コンビニや外食市場での植物工場野菜への需要の高まりに応えることを目的としています。新しい栽培技術を導入し、より効率的で安全な野菜の生産を目指しています。
未来の農業拠点としての役割
福井美浜工場では、植物栽培の専用工場としての機能だけでなく、当社のアグリビジネスの研究開発拠点としても活用されます。ここでは自動化機器や設備の「実証開発」が行われ、最先端の栽培方法を実現するための環境が整っています。
社長の木村隆利は、「多くの関係者の協力を得て無事に竣工式を迎えられたことに感謝しています。私たちが植物工場を選んだ理由は、社会課題の一環として、安全で安定した食料供給に貢献するためです。この工場で培った技術を地域に還元し、魅力的な事業として発展させていきます」と語っています。
生産能力と概要
福井美浜工場の敷地面積は8498㎡、延床面積は3691㎡の鉄骨造です。この工場では、レタスやその他の葉物野菜を中心に、1日あたり約2.2トンの生産を行う予定であり、福井県内では最大規模の植物工場となります。生産したレタスは、9月末から市場へ出荷され、徐々に生産量を増やしていく計画です。
工場の所在地は、福井県三方郡美浜町山上77-15-12、若狭美浜インター産業団地内です。従業員数は約50名で、パートタイマーを含むシフト制により運営されています。この工場で生産される野菜は、主にコンビニや外食市場に供給される予定です。
未来への取り組み
椿本チエインは、福井美浜工場を通じて、 food supply chainの強化と地域貢献に取り組んでいく考えを示しています。また、地域との関係を深めることで、工場の存在意義を高めつつ、新しい農業の未来を切り開くプロジェクトとして位置づけています。
次世代型植物工場の設立は、近未来の農業を見据えた持続可能な食料供給を目指しています。福井美浜工場の今後の展開に、注目が集まっています。