イトーキの人事変革が描くエンゲージメント向上と経営の未来

日本社会は現在、人手不足や労働力不足といった問題に直面しており、企業は組織力を最大限に引き出すことが重要な課題となっています。その中でも、従業員エンゲージメントの向上が期待されており、これが企業の成長にどのように寄与するのかが注目されています。エンゲージメントの高い従業員は、職場の活性化や離職率の低下に寄与し、結果として持続可能な企業の成長へと繋がるのです。

このような背景の中、ALL DIFFERENT株式会社が主催するスペシャルセミナーで、イトーキの人事本部長である山村善仁氏が「経営トップと並走で挑む人事変革〜エンゲージメント向上とオフィス活用〜」をテーマに話します。この講演では、イトーキがどのようにエンゲージメントを高め、業績と連動させてきたのか、その具体例が披露されます。

イトーキが実践する人事戦略

イトーキは1880年に設立され、長い歴史の中でワークプレイス事業とパブリック事業という二つの分野で業界のトップを走り続けています。2022年3月には初めて外部から社長を迎え入れ、その結果、大規模な経営改革に着手しました。

特に注目されるのは、従業員のエンゲージメント向上を改改革の重点施策として掲げた点です。これにより、従業員のエンゲージメントスコアは劇的に向上し、2024年度には「会社に対する誇り」のスコアが過去最高の82.5%に達しました。エンゲージメントスコアの向上に伴い、売上や営業利益も大幅に改善され、企業の業績が第三者にも認められる形となりました。

この変革の中で、イトーキは「社員一人ひとりの主体的かつ能動的な『創意と工夫」』を引き出す」といった考えのもと、人事制度改革を進めてきました。具体的には、職場環境の見直しや、従業員の意見を取り入れる仕組みの構築が行われ、その結果、企業風土が変化してきました。

第15回HR×LEARNINGスペシャルセミナーについて

ALL DIFFERENTが開催するHR×LEARNINGスペシャルセミナーは、さまざまな企業から集まった経営者や人事担当者に組織開発や人材育成に関する具体例をシェアし、気づきやヒントを提供する場となっています。これまでに14回開催され、7,000人以上が参加してきたこのセミナーは、多くの企業にとって欠かせない情報源となっています。

今回のセミナーは、2025年6月26日(木)にオンラインで開催され、参加費は無料です。参加の申し込みは6月24日(火)まで受け付けており、報道関係者も参加可能です。また、セミナー終了後には質疑応答の時間も設けられ、山村氏に直接質問できる貴重な機会が提供されます。

このようなセミナーを通じて、イトーキの人事変革における成功事例やエンゲージメント向上の重要性を多くの企業と共有し、職場環境の改善へと繋げていくことを目指します。

まとめ

イトーキが進めるエンゲージメント向上戦略は、企業の成長に大きな影響を与える可能性を秘めています。そして、このセミナーが多くの企業にとって、従業員のエンゲージメント向上に向けた一歩を踏み出すためのヒントとなることを期待しています。人手不足に悩む日本社会において、企業が持続的に成長していくための鍵は、従業員のエンゲージメント向上にあるのかもしれません。