大阪の鴻池運輸、AIプラットフォーム「Glean」を導入して業務を革新
大阪の鴻池運輸、AIプラットフォーム「Glean」を導入して業務を革新
鴻池運輸株式会社は、最新の生成AIプラットフォーム「Glean」を導入し、業務プロセスの革新を目指している。これにより、業界初の試みとなり、日々の業務改善や生産性向上に寄与することが期待されている。
Glean導入の背景
少子高齢化や人材不足が進む中で、企業は生産性の向上と従業員のウェルビーイングを両立させることが求められています。鴻池運輸は2023年に「生成AI活用プロジェクト」を立ち上げ、全社的なAI基盤の構築に取り組んできました。特に、社内にシャドーAI(部署や個人ごとに異なるAIツールの使用)が発生するなど、セキュリティの観点からも早急に共通のAI基盤を整える必要がありました。
同社は自社のクラウド上に生成AI基盤を構築しましたが、さらに効率的な運用を見据え、外部プラットフォーム「Glean」を採用することに決定しました。特徴的なのは、直感的なユーザーインターフェースや強固なセキュリティ、高い自動化能力です。これにより、部門や個人ごとの作業が一本化され、業務効率が大幅に向上することが期待されています。
活用状況と成果
2025年11月からは約100名の社員を対象に「Glean」の先行利用が開始され、現在では約1,200ライセンスを持つ社員が実際に利用しています。BoxやMicrosoft Outlook、ServiceNowなど、社内の主要SaaSを横断的に利用して検索やレポート作成、チャットでの回答を行うことができます。さらに、自然言語によるAIエージェントの開発にも活用されており、様々な業務に対応しています。
このプロジェクトの中で設けられたAI研修やAIアンバサダー制度を通じて、多くの社員が自発的にユースケースの発掘と展開に取り組む姿勢が見られます。これまでに約600名が研修に参加し、定型資料作成の自動化やFAQチャットボットなど、実用的なユースケースが数多く開発されています。
今後の展望
ICT推進本部は「AI is Everywhere」をスローガンに、今後の目標を掲げています。それは、2026年度内に「Glean」の利用者数を約600名に拡大し、AI活用をリードする400名のAIプラクティショナーを育成することです。また、業務プロセスに組み込まれたAIエージェントを75本稼働させることも目指しています。
これらの目標達成に向けて活動を進めることで、人手不足の解消や生産性向上を実現しつつ、従業員の働きやすい環境を整備していきます。企業は2030年を見据え、「技術で、人が、高みを目指す」というビジョンを掲げ、競争力の強化を図っていく予定です。
関係者のコメント
鴻池運輸のICT推進本部長、佐藤雅哉氏は「Gleanは私たちのAI戦略を加速させるエンジンです。導入したAIを通じて、700名以上のAI人材を育成し、75本のAIエージェントを開発していきます」と述べています。
また、Glean社の副社長、ブラッド・スコット氏は、「鴻池運輸との提携は、日本市場における重要なマイルストーンです」と強調しており、このパートナーシップが業務の幅を広げることを期待しています。
「Glean」はAIを活用したプラットフォームであり、企業の業務革新に寄与する方法を模索している多くの企業にとっての適応例となるでしょう。鴻池運輸の取り組みは、他の企業にとっても大いに参考になることです。