羽生善治の将棋譜
2025-07-29 06:16:30

羽生善治の棋士人生を描いた鈴木忠平の新作が賞を受賞!

羽生善治の棋士人生を描く『いまだ成らず羽生善治の譜』



前回の将棋ペンクラブ大賞のニュースを耳にされた方も多いことでしょう。今回、その栄誉に輝いたのは鈴木忠平氏著のノンフィクション『いまだ成らず羽生善治の譜』です。出版社の株式会社文藝春秋から2024年5月27日に発売されるこの作品は、将棋界の重鎮、羽生善治九段の人生を駆け抜けた物語です。

将棋ペンクラブ大賞とは?


「将棋ペンクラブ大賞」とは、将棋に関する観戦記やエッセイ、著作物などの中から優れた作品に贈られる賞であり、将棋界の発展や文学的価値を高めることを目的としています。年々多くの作品が提出される中、見事受賞を果たした鈴木氏は、他の作家たちとしのぎを削り、念願の栄冠をつかみ取りました。

著者の背景


鈴木忠平氏は1977年に千葉県生まれ。大学卒業後、日刊スポーツで16年間プロ野球担当記者として活躍し、後にフリーのノンフィクション作家として独立しました。著書『嫌われた監督落合博満は中日をどう変えたか』でノンフィクション三冠を達成するなど、卓越したライティング技術が評価されています。

作品の内容


本作『いまだ成らず羽生善治の譜』は、羽生九段が直面した数々の苦難や挫折、そして彼を取り巻く若手棋士たちとの熾烈な戦いを描いています。羽生九段の壮絶な棋士人生は、勝負の世界に生きる者の美しさと痛みを浮き彫りにし、道を極める者のみが知る真実と価値を示しています。著者は、棋士たちとの対話や詳細な取材を通じて、羽生九段の内面を深く掘り下げ、リアルな人物像を描き出しています。

将棋界のレジェンドたち


本書に登場する棋士には、羽生だけでなく、米長邦雄、豊島将之、谷川浩司、森内俊之、佐藤康光、深浦康市、渡辺明、そして新たに登場する藤井聡太など、現代の将棋界を担う多くの名棋士が名を連ねています。彼らの存在は、読者にとって将棋の奥深い世界を知るための鍵となるでしょう。

鈴木忠平の受賞コメント


鈴木氏は、受賞について「光栄に思います。将棋の世界は、勝者が決まった時の喜びと敗者が自ら頭を下げる辛さが同居する厳しい場所。その美しさをなんとか表現したい」という意志を述べています。一般読者にとっても、将棋の奥深さを知る絶好のチャンスとなる作品です。

まとめ


羽生善治の活躍に光を当て、将棋界の魅力を伝える本作は、将棋ファンはもちろん、スポーツや人間ドラマを愛するすべての人に親しんでいただける内容です。文藝春秋より、2024年5月27日に税込2,310円で発売される予定です。是非、手に取ってみてください。


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