マリ共和国の魅力
2025-07-22 16:40:27

マリ共和国の豊かな文化を体感するナショナルデーの魅力

マリ共和国の豊かな文化を体感するナショナルデーの魅力



西アフリカの内陸国、マリ。それはサハラ砂漠に面する国家で、約6割の国土は砂漠に覆われていますが、同時に最大級の河川「ジョリバ川(ニジェール川)」が人々の生活を支えています。このジョリバ川は、多くの生活様式を育み、文化や芸術の源泉となってきました。しかし、近年の気候変動の影響で、川の水位が大きく変動し、人々の暮らしが大きく脅かされています。そんな中で、日本で開催される「大阪・関西万博」に参加するマリは、「川と共に生きる」といった未来への問いを私たちに投げかけています。

マリのパビリオンの魅力



大阪の万博会場内にあるマリ共和国のパビリオンでは、ジョリバ川を模した地図が床面に描かれ、訪れる人々は歴史や文化に触れながら、マリの手仕事に出会うことができます。特に注目すべきは、伝統楽器を使った体験コーナーです。木琴「バラフォン」や打楽器「ジャンベ」を実際に演奏することができ、自らの手でマリの音楽を体感する絶好の機会です。

パビリオン内では、クリエイティブな職人たちが日替わりで自らの作品を紹介する商業コーナーも展開されます。泥染め職人や彫刻師など、約15名の職人が実際に働く姿を見られるのも大きな魅力です。彼らが手がけるオーガニックコットンを使った衣服や、トゥアレグ族の手作り銀細工が販売され、訪れる人々はマリの文化に触れられます。

ムサ・バガヨコさんの魅力



このパビリオンに立つ職人の一人が、泥染めのデザイナー、ムサ・バガヨコさんです。彼は20年以上の経験を持ち、東京オリンピック公式アート作品にも選ばれたほどの実力者です。バガヨコさんによると、彼の手がける泥染め「ボゴラン」の幾何学模様には、守護の意味が込められています。また、作品に込められた深いルーツについて語る姿からは、彼自身の情熱と誇りが伝わってきます。特に注目すべきは、特別に制作された約37メートルのボゴラン装飾。これは、博覧会のために製作されたもので、自然と共生するマリの知恵が表現されています。

バガヨコさんは、マリ国内のフェアトレード団体「CCEM」にも参加しており、環境に配慮した持続可能なものづくりを推進しています。この活動を通じて、彼は来場者に対してエシカルファッションや環境問題の重要性を伝えています。

マリのナショナルデーのハイライト



さらに、8月2日には、マリのナショナルデーが行われます。マリの伝統音楽が融合した特別なステージが用意され、国際的なミュージシャンたちが集結します。例えば、著名な作曲家シェイク・ティディアン・セックさんなど、マリの音楽界の巨星たちが登場し、伝統と現代を交差させた音楽を披露します。また、古くからの語り部である「グリオ」家系からも数名が出演します。彼らは伝統を現代に生かし、マリ音楽の魅力を深く引き出します。音楽を通して、マリの多民族国家としての共生と創造性を体感できる貴重な機会となることでしょう。

8月2日は、すべての訪問者がマリ共和国の文化に触れ、楽しむことができる素晴らしい日になるはずです。この貴重な体験を通じて、私たちは人と自然の共生について考える機会を得られることでしょう。さあ、マリの文化を体験しに行こう!


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