高級レザーブランド「yuhaku」とクラウド基幹システム「RECORE」の新時代
高級レザーブランド「yuhaku(ユハク)」は、株式会社NOVASTOが展開するクラウド型小売基幹システム「RECORE」を導入しました。これにより、yuhakuは従来の複数のシステムを統合し、より効率的な業務運営を実現しました。
1. 導入の背景:ブランド拡大における課題の浮き彫り
yuhakuでは、実店舗とECサイトを併用する複雑なオペレーションに直面。特に、タブレット型POSと別のECカートシステムとの連携が不十分で、顧客情報や在庫データが分断されていました。また、システムごとの管理コストが月額30万円以上に達し、業務の非効率さが悪影響を及ぼしていました。このような状況を打破するために、RECOREが導入されたのです。
2. RECORE導入による業務の一元化
RECOREを導入したことで、yuhakuは以下のような業務効率化を実現しました:
- - POS、在庫、顧客管理、ポイント、CRMのシステムを一元化し、データの管理が格段にしやすくなりました。
- - 全店舗にRECORE POSを導入し、他店舗の在庫情報にもすぐにアクセス可能に。
- - 店舗在庫のEC出品をPOSから直接行えるようになり、顧客の利便性を向上させました。
更に、店頭のPOSシステムは、スタッフが使いやすいようにカスタマイズされ、キャッシュレスや免税対応も実施。各店舗が持っていた独自の在庫情報や顧客情報が一元化されることで、リアルタイムに状況が把握できる環境が整ったのです。
3. データ活用を通じて新たな顧客体験を創出
RECOREの導入により、yuhakuは顧客インサイトをリアルタイムで可視化しました。顧客の購買履歴や会員ランク、ポイント還元の管理が統一されたことで、一貫した顧客体験の提供が可能に。これにより、ブランドの意思決定がデータに基づくものとなり、今後の販促や商品開発にも活用できるようになりました。
4. 今後の展開:さらなる進化を遂げるyuhaku
yuhakuは、RECOREの導入を機に、さらなるオムニチャネル戦略の深化とリユース領域への拡張を計画しています。具体的には、店舗受取オペレーションの本格運用、リアルタイムでの店頭在庫表示、ECチャネルの拡大、さらには下取りプログラムの実施を通じて、顧客とのエンゲージメントを図ることを目指しています。
また、RECOREはブランドの経営判断や在庫回転率の可視化を支援し、効率的なビジネス運営を促進しています。
5. 代表取締役のメッセージ
株式会社ユハクの代表取締役、仲垣友博氏は、「RECOREの導入は単なるシステムの入れ替えではなく、ブランドの在り方を見直す機会でもありました」と述べます。情報の一元化により、スタッフが顧客と向き合う質が向上し、今後はサステナビリティや循環型販売モデルにも挑戦する意向を明らかにしています。
結論
yuhakuの取り組みは、高級レザー市場におけるデジタルトランスフォーメーションの重要な一歩となりつつあります。RECOREによるシステム改革を通じて、今後どのような革新がもたらされるのか、ますます目が離せない状況です。