ファミリーマートが新たに導入したプログラム「夢育て1.0」の全貌とは

株式会社ファミリーマートが、日本初の取り組みとして、知的障がいのある農場社員に向けた認知発達支援プログラム「夢育て1.0」を導入しました。このプログラムは、社員の潜在能力を引き出し、自立したキャリア形成を支援することを目指しています。

新たな支援の幕開け

2025年10月から本格的にスタートするこのプログラムは、「ノウフク・アワード2023チャレンジ賞」を受賞した株式会社夢育てから提供されるものです。このプログラムの特徴は、知的障がいを持つ約50名の社員が千葉県流山市の農場で有機野菜の栽培に従事しながら、認知機能の発達と主体性を育むことです。

目指すところ：促進される成長

「夢育て1.0」では、個々の社員が持つ潛在能力を最大限に引き出し、業務の幅を広げることに重点が置かれています。さらには、複雑なチームワークや全体への目配りを必要とする作業にも対応できるよう、スキルを向上させることも目指しています。これにより、社員はより豊かなキャリアの獲得が期待され、自立した生活を送るための支援を強化していきます。

プログラムの詳細

「夢育て1.0」では、以下のような独自の教育プログラムが展開されます。

1. 座学：フォイヤーシュタイン理論に基づく認知発達教材を用いる
2. 実技：体の使い方を見直す「ブレイン・ジム」
3. 対話：主体性を育先生る「夢を語る時間（夢語り）」

これらの要素を取り入れることで、知的障がいや発達障がいのある社員も、より高い水準での業務を目指すことが可能になります。プログラムは約1年間にわたって続けられ、週に1回のペースで行われます。

講師陣のサポート

プログラムは、株式会社夢育ての有資格者とファミリーマートの社員が共に研修を進める形で実施され、農作業を通じたOJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）も同時に行われます。これは学んだ内容を実践に活かす重要な機会となります。また、開始前と終了後には認知アセスメントが行われ、参加者の進捗も明確に計測される予定です。

期待される成果

ファミリーマートの代表取締役社長、細見研介氏は「夢育て1.0」を通じて障がいのある社員が自らの成長を実感し、企業のなかで一緒に成長する森のような環境を築きたいと語っています。この協業は、農福連携を基盤に新たな雇用のスタイルを模索し、知的に障がいを持つ方々が生涯を通じて働くことができる環境づくりの先駆けとなることでしょう。

社会への貢献

ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の理念のもと、「夢育て1.0」を通じて、障がい者の認知発達と自立を力強く支援し続けます。今後も地域に根ざした多様性と包括性を実現するため、全社員が生き生きと働く環境を整えていくことに努めます。

このように、「夢育て1.0」は、新たな社会的イノベーションの扉を開く最初の一歩となることでしょう。これからの成果発表に期待が高まります。