evalaが放つサウンドインスタレーション「Holy Echo」
音楽家でサウンドアーティストのevalaが、2026年9月9日から13日までオーストリア・リンツで開催される「アルスエレクトロニカ・フェスティバル 2026」に参加し、壮大なサウンドインスタレーション『Holy Echo』を発表することが決まりました。このプロジェクトは、オーストリアのリンツにある聖マリア大聖堂という壮大な舞台で展開されるものです。
このフェスティバルは、アートと先端技術を融合させたイベントで、世界中のアーティストたちが集結し、最新のメディアアートを共有します。evalaは昨年、日本人として初めて「プリ・アルスエレクトロニカ 2025」にて冨田勲特別賞を受賞し、その後、招聘作家としてフェスティバルに参加することになりました。
高さ134mの大聖堂が持つ特異な響き
『Holy Echo』は、高さ134m、長さ130mというスケールを持つ聖マリア大聖堂の全域を利用したサウンドインスタレーションです。evalaは、最新の立体音響技術を駆使し、大聖堂内の空間そのものを作曲するという新しい試みに挑むのです。この壮大な空間に流れる音は、聴者に新たな感覚体験をもたらします。
evalaは、「聖域としての空間に共通する要素は、聴覚にある」と語り、西洋の教会が持つ精緻に調律された音響や、東洋の神社がもたらす大地への開放感に着眼しました。こうした考えをもとに、『Holy Echo』は文化や宗教を超え、「聖なる響き」を探求する作品へと発展したのです。音の感じ方は、目には見えないものであるからこそ、耳を通して新たな世界が広がるのです。
フェスティバルオープニングの特別パフォーマンス
さらに、フェスティバル初日の夜には、大聖堂でのオープニングイベントのフィナーレとして、一夜限りの特別パフォーマンスも予定されています。このパフォーマンスには、国際的に活躍するコロラトゥーラ・ソプラノ歌手、田中彩子がゲスト出演します。彼女の澄み渡る歌声とevalaの音楽が交わることで、感動的なコラボレーションが生まれることでしょう。このパフォーマンスは、冨田勲氏の没後10年を記念したオマージュとして捧げられます。
サウンドアートの未来を探る
『Holy Echo』は、見ることのできない音の世界を体験するためのインスタレーションです。訪れる人々にとって、音による新たな知覚空間を体験することは、内面的な感覚を呼び覚ます機会となるでしょう。音響の中に身を置き、聖マリア大聖堂の持つ独特な響きに包まれることで、普段の日常とは異なる非日常的な体験が得られます。
evalaは、無響室から公共スペース、美術館や劇場など、多様な空間での作品展示を通じて高く評価されています。これまでの活動により、彼は国際賞「アルスエレクトロニカ2025 Isao Tomita Special Prize」を受賞するなど、確固たる地位を築きました。
フェスティバルの詳細
アルスエレクトロニカ・フェスティバル2026は、2026年9月9日から13日までリンツで行われます。入場は無料ですが、フェスティバル全体の参加にはチケットが必要です。これを機に、アルスエレクトロニカの魅力に触れ、新しい音の体験をしてみてはいかがでしょうか。ホームページもチェックして、詳細を見逃さないようにしましょう。 https://ars.electronica.art/negotiatinghumanity/en/view/holy-echo-38f38ddb450c8187a872e89a0251e1bf/