豊中市の地域がつながる体験型フェスが登場
2025年10月26日、豊中市にて「いきてゆくフェス2025」が開催されます。このイベントは、高齢化社会における介護や老いのテーマを前向きに捉え直し、参加者にその重要性を体験を通じて理解してもらうことを目的としたフェスティバルです。
昨今、介護や老いに対する話題は避けられがちですが、「いきてゆくフェス」ではそのネガティブな固定観念を取り払い、地域の皆さんがともに学び、楽しみながら、老いを身近に感じる場を提供します。このフェスは、まさに地域全体が会場となり、多様な活動が行われるのが特徴です。子どもから高齢者まで、さまざまな世代が集まり、共に参加できる仕掛けが散りばめられています。
介護は自分ごととして捉える機会
介護に対して、よく抱かれるイメージは「高齢者のため」「家族が支えるもの」といったものです。しかし、このイベントではそれだけにとどまらず、介護が未来の自分や地域とのつながりを見直すきっかけであることを実感できます。参加者は、自らの「これから」を見つめ直すヒントを得ることができるプログラムが豊富に用意されています。
楽しさを通して世代を超える交流
「いきてゆくフェス」では、毎年人気の「棒サッカー」や、他にも多世代交流を促進する楽しいアクティビティがたくさん用意されています。老いをテーマにしながらも、来場者が自然と笑顔になり、ポジティブな気づきを得ることができるよう工夫されています。真面目に学ぶ必要はなく、気軽に参加することで何かしらの気付きが得られる場を目指しています。
まち全体がフェス会場に
会場は岡町や桜塚の商店街、原田神社、地域共生センターなど、多くの生活拠点で構成されており、参加者はまちを巡りながらさまざまな体験を楽しむことができます。このように日常の延長に感じられる空間が創出され、介護や老い、地域とのつながりを日常的に体感できる場を提供します。今回のイベントは、世代や立場を越えた交流を図り、支え合う社会の重要性を感じられる1日となるでしょう。
市民・福祉事業者・商店街が共創するフェス
このイベントは、豊中市と地域の介護保険事業者で作られた一般社団法人豊中市介護保険事業者連絡会が主催し、地域活動を行っている市民団体や商業団体、福祉専門職、介護当事者といった多様なプレイヤーが参加しています。その目的は「介護を自分の問題として捉え、楽しく日常の中に取り入れる」こと。こうした取り組みは全国でも珍しく、参加者にとっても貴重な体験となることでしょう。
フェスで楽しめるプログラム
フェスでは、さまざまなプログラムが展開されます。具体的には、補聴器のVR体験や車いすアスレチックがあり、介護をテーマにした体験を通じて老いの現実を体感することができます。また、子供向けの介護のお仕事体験や、ショート映画『ジブンゴト』の上映会、認知症尊厳ソングの音楽ステージも実施されます。
さらに、シニアによる作品展や、プロ撮影による「いきてゆく写真館」、認知症ケアを学べるワークショップなども開催予定です。
世代を超えたつながりの場
昔の遊びやスタンプラリー、棒サッカーなどがあり、子どもから高齢者までが自然に交流する仕掛けがたくさん存在します。参加者は楽しみながら交流を深め、高齢者の知識や経験を若い世代が学び取るチャンスが広がります。また、福祉ネイリストによるネイル体験や、93歳のおばあちゃんが行う愛情たっぷりの頭皮マッサージ体験も盛況です。
イベント情報
- - イベント名: いきてゆくフェス2025
- - 日時: 2025年10月26日(日)10:00〜15:00
- - 会場: 地域共生センター、岡町・桜塚商店街、原田神社ほか
- - 参加費: 無料(事前申し込み不要)
- - 主催: 豊中市、一般社団法人豊中市介護保険事業者連絡会
- - 協力: 豊中市老人介護者(家族)の会、岡町・桜塚商業団体連合会
- - 雨天決行・荒天中止
この機会にぜひ、地域のつながりを体験しながら、介護や老いに対する理解を深めることができる「いきてゆくフェス2025」に参加してみてはいかがでしょうか。より多くの人々がつながり、支え合う社会の形成に寄与できるイベントです。