ホリプロ×ニッポン放送が贈るミュージカル・コンサート『A Happiness for You』の詳細レポート

特別なミュージカル・コンサート『A Happiness for You』

ホリプロとニッポン放送が共催したThanks Musical Concert『A Happiness for You』が、2025年の6月28日と29日の二日間、東京国際フォーラムホールAで行われました。今回のコンサートは、ホリプロの創業65周年を祝う意味も込められており、二つの異なるテーマで開催されました。

1日目のテーマ「〜Going to The Future〜」

初日の「Going to The Future」は、ホリプロのミュージカルスターが一致団結し、過去の名作を振り返る形で構成されました。舞台は中央、上手・下手に巨大なスクリーンが設置されており、観客を引き込む演出が施されています。クラシックなオープニングの中では、過去の公演のポスターが次々と映し出され、懐かしさも感じられました。

最初のパフォーマンスでは、『ジキル＆ハイド』の「時が来た」を石川禅、田代万里生、髙橋颯らが歌い上げ、柿澤勇人の登場により会場は一気に盛り上がります。続いての「サムウェア」では、豪華な衣装を身にまとったキャストが一堂に会し、圧巻の合唱を披露しました。衣装は十川ヒロコの手がけたもので、各キャストの個性が生かされています。

次に、鹿賀丈史と市村正親が舞台に登場。「ヘロデ王の歌」と「ゲッセマネの園」を通して、日本のミュージカル界の重鎮たちが観客を魅了しました。続くパートでも、安蘭けい、髙橋颯らが出演する『ジェイミー』の楽曲「乗り越えるの」や、「愚かな愛」といった力強い曲が続き、観客から大きな拍手が送られました。

2日目のテーマ「〜Musical Metropolis Tour Tokyo/SEOUL〜」

二日目は「Musical Metropolis Tour Tokyo/SEOUL」がテーマで、舞台は青を基調としたライティングに一新されました。韓国のミュージカル俳優たちも登場し、日韓の合同ステージが繰り広げられる見どころ満載な一日でした。

小池徹平や岡宮来夢らが次々と登場し、それぞれの代表曲を引き連れ、日韓双方の特色が存分に表現されました。KAIやチョ・サンウンの華やかな歌声も印象的で、観客はそのパフォーマンスに酔いしれました。

フォークナンバーやロックナンバーが交互にパフォーマンスされ、同じ舞台でのコラボレーションによって新しい感動が生まれました。彼らが一緒に歌う姿は、まさに日韓の文化交流の新たな一歩を象徴するものでした。

参加した全てのキャストが、自信に満ちた表情で最後のフィナーレを飾り、全員での歌唱で「どんなことだってできる」を披露。観客の心を揺さぶる、感動的な終幕を迎えました。

このように『A Happiness for You』は、ホリプロの歴史を感じながらも新しい未来を展望するひと時を提供し、観客にとって忘れられない体験となったことでしょう。