CO₂回収実証実験
2025-09-25 15:52:35

大塚化学と株式会社OOYOOが協力してCO₂回収の実証実験開始

大塚化学と株式会社OOYOOが協力してCO₂回収の実証実験開始



京都市に本社を構える株式会社OOYOOは、大塚化学株式会社と手を組み、徳島工場でのガスボイラーからのCO₂回収に関する実証実験を開始しました。この取り組みは、7月にスタートした境港バイオマス発電所でのCO₂回収実証に引き続き、製造業での新しいCO₂削減や循環利用のモデルを確立することを目指しています。

実証実験の詳細



本実証実験では、OOYOOが開発した高性能分離膜モジュールを利用し、ガスボイラー排ガス中のCO₂を効率的に回収します。回収後のCO₂は、工場内で利用されている既存のCO₂と置き換え、CO₂の循環利用の可能性を探る試みも行います。具体的には、以下の三つのテーマに分かれた実証が予定されています:

1. 回収CO₂濃度の最適化
排ガス条件下での分離膜の性能を検証し、効果的な回収の条件を明確にします。

2. 装置運転の安定性評価
長期運転時の膜の性能や耐久性を評価し、商用化に向けた安定運転条件を確立します。

3. CO₂循環利用のトライアル
回収したCO₂を工場内で再利用し、工場単位でのCO₂リサイクルモデルを試験します。

このプロジェクトは、工場内でのCO₂利用効率の向上を図るだけでなく、製造業における循環型カーボンマネジメントの実現に向けた大きな一歩となることが期待されています。

OOYOOの分離膜技術の特長



OOYOOが開発した分離膜は、そのエネルギー消費の少なさとシンプルな設備構成により、従来のアミン吸収法と比べてコスト優位性を持っています。これにより、中小規模のプラントから大規模工場まで独自の柔軟性を持って適用できる点も魅力です。この取り組みは、製造業での技術導入を広める重要なステップとなっております。

未来へ向けた展望



今回の実証実験は、大塚化学との連携を通じて、OOYOOのCO₂回収技術をいくつかの産業分野で同時に検証し、展開を進める計画の一環です。2026年度初頭には、初期モデルとして小規模システム(1日あたり100kg-CO₂)を提供し、その後、中規模システム(1日あたり最大10t-CO₂)に関する開発や実証も予定されています。また、回収したCO₂を活用してカーボンクレジットの創出や脱炭素ビジネスの国際展開も視野に入れています。

NEDOによる支援



この取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けています。この支援によって、Deep TechやSTARTUPの実用化研究、開発、量産化が促進され、さらなる展開が期待されています。

OOYOOのミッションと採用情報



株式会社OOYOOは、京都大学発のディープテックスタートアップとして、CO₂の分離・回収技術に特化した研究開発を進めています。この企業は、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化しつつ、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現を目指しています。現在、社内では新たなメンバーを募集しており、興味のある方は企業のホームページをチェックし、問い合わせフォームから連絡をお待ちしています。

お問い合わせ


  • - 株式会社OOYOO広報担当
メール: [email protected]
Web: https://ooyoo.co.jp


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