守谷史男 個展
2025-07-13 16:30:17

守谷史男の個展「Shangri-La」と理想を求める旅が始まる

個展の概要



守谷史男による個展「Shangri-La ー理想郷を求めてー」が2025年の7月15日から8月30日までの間、ICHION CONTEMPORARYにて開催されます。この展覧会では、守谷が追い求め続けてきた理想郷の姿を、具象から抽象に至るさまざまな作品を通じて表現します。

シャングリラとは何か



シャングリラという言葉は、雪に覆われた山の奥深くに存在する幻想の地、その象徴として知られています。作家ジェームズ・ヒルトンの著作『失われた地平線』に登場するこの理想郷は、永遠の静けさと調和に包まれ、訪れることが極めて困難な場所として語り継がれています。守谷はこの概念に心を惹かれ、半世紀以上にわたって「心の中の理想郷」を探求し続けてきました。

芸術における表現の変遷



1960年代に入ると、守谷は〈人体〉をテーマにした具象表現を展開し、有機的な生命の形と無機的な構造物との対比を描くことに取り組みます。スプレー技法を駆使した作品には、圧迫された身体像を通して表現される緊張感と葛藤が映し出されています。

1975年のアメリカ渡航を契機に、彼のアートスタイルは背面に転換し、絵画の基本要素である「線」「面」「色面」へと注目が集まりました。その後、80年代に入ると、スクラッチ技法を用いて時間や記憶の断片を画面に刻む《作品》シリーズや、さまざまな形状を用いた《跡》シリーズが次々と発表されています。

新たな境地を切り開く



守谷の探求は、静と動、個と集団、そして過去と現在が交差する構造に拡がっていきました。その中で発表されたのが《列》シリーズと《廟》シリーズです。これらの作品は、古代の建築的記憶を現代的な幾何学的形態に昇華し、見る者に深い考察を促します。

展覧会の意義



本展では、守谷が生涯をかけて探求した「Shangri-La」の輪郭を描き出し、訪れる人々が自身の心に潜む理想郷を見出すことができるような体験を提供します。彼の作品が示すものは、形のない理想が私たちの想像力にどのように作用するのか、問い直させる力を持っています。

記事のまとめ



守谷史男の個展「Shangri-La ー理想郷を求めてー」は、ICHION CONTEMPORARYで開催される貴重な機会となります。彼の独特な視点と表現方法は、私たちに心の奥にある理想郷を探るきっかけを与えてくれるでしょう。この展覧会を通じて、守谷が追い求めてきた精神的な旅を一緒に体感しましょう。


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