鮮度保持技術の革新
2025-07-02 11:49:51

タカミヤとベルグリーンワイズ、農産物鮮度保持の新システム導入へ

タカミヤ、農産物の鮮度保持技術でベルグリーンワイズと協業開始



株式会社タカミヤが、愛知県名古屋市に本社を構える株式会社ベルグリーンワイズと提携し、2025年7月から「TAKAMIYA AGRIBUSINESS PARK」(以下TAP)において、農産物の鮮度保持を実現する「モイスト・クールシステム」を本格導入することになりました。これにより、温度と湿度を最適に制御し、農産物の鮮度を保ちながら出荷タイミングを柔軟に設定できるようになります。

TAPの目的と背景



タカミヤは、近年の農業分野が抱える人材不足や技術導入の遅れに真正面から取り組むべく、埼玉県羽生市に「TAP」を開設しました。この施設は単なる農作物の栽培場ではなく、最新の農業技術の開発や人材育成を行うための包括的なプラットフォームを目指しています。AIやロボティクスを用いた実証研究を行い、将来的には「農業版シリコンバレー」となることを目指しています。

特に、気候変動による不安定な栽培環境が農業に及ぼす影響は深刻で、作物の品質や安定供給に対するニーズが高まっています。そこで、「TAP」では「鮮度保持」と「出荷時期の調整」が可能な技術の導入が急務となっていたのです。

モイスト・クールシステムとは



新たに導入されるモイスト・クールシステムは、安定した高湿度環境を維持しつつ、鮮度が重要な青果物を最適な状態で保つためのシステムです。このシステムは、温度(0℃±0.5℃)と湿度(95%±5%)を独立して調整可能で、高い冷却効率を誇ります。実際、モイスト・クールシステムで保管したブロッコリーと一般冷蔵庫で保管したものを比較すると、鮮度への影響がわかります。

協業に向けた両社のコメント



今回の協業について、ベルグリーンワイズの代表取締役小森弘道氏は、日本の農業が直面する課題に対し、より大きな貢献ができることに期待を寄せています。また、タカミヤの岡本裕之氏も、モイスト・クールシステムが生産する野菜の価値向上に繋がるとし、共創の重要性を強調しています。

新しい展示会への出展



このモイスト・クールシステムとTAPの取り組みは、2025年7月に愛知県のAichi Sky Expoにて開催されるAGTS農業展に共同出展される予定です。たくさんの方々にこの新技術を見ていただける貴重な機会となるでしょう。

タカミヤとベルグリーンワイズの企業情報



タカミヤは建設現場で使用する仮設機材の開発から販売まで一貫したサービスを提供する企業であり、農業分野においても新たな技術革新を推進しています。ベルグリーンワイズは高鮮度保持フィルムの製造を行い、農産物の鮮度保持に力を入れる企業です。

両社はこれからも、農業の未来を見据えた取り組みを進め、安定した食料供給の実現に向けた新たな挑戦を続けていきます。


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