ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSでの栄光
日本で最も権威のあるクリエイティブアワードである「2025 65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」にて、The Breakthrough Company GOが企画した2つのプロジェクトが受賞しました。これらのプロジェクトは、ファミリーマートの「涙目シール」と、タカラトミーのベイブレード「GEAR SPORTS」です。それぞれの作品は独自のアプローチで社会的問題に取り組み、大きな反響を呼び起こしました。
ファミリーマート「涙目シール」の受賞経緯
ファミリーマートが提供する「涙目シール」は、PR部門でゴールド賞、デザイン部門でシルバー賞、そしてブランデッド・コミュニケーション部門でブロンズ賞を獲得しました。このシールは、食品ロス削減の取り組みの一環として開発されました。実際、コンビニでの食品ロス問題が深刻化する中で、感情に訴えかけるデザインが採用されています。
このシールには、「たすけてください」というメッセージと共に、涙目のおむすびのイラストが描かれています。これにより、消費者は「安いから買う」だけではなく、「助けたいから買う」という新たな購買動機を持つことができます。2024年10月に行った実証実験では、購入率が5ポイント上昇したことが確認され、2023年3月から全国で導入が始まりました。これにより、年間でおよそ3,000トンの廃棄削減が見込まれています。
受賞の反響と今後の展望
ファミリーマートのサステナビリティ推進部の原田公雄さんは、この受賞を大変光栄に思い、わずかな追加コストで実現された効果について高く評価しました。消費者との共感を生むことができたデザインが、受賞の要因となったと語っています。
GOのクリエイティブ・ディレクター、砥川直大さんも、このプロジェクトの成功を喜び、企業と消費者が共に社会問題に取り組むことの意義を強調しました。
ベイブレード「GEAR SPORTS」の成功
続いて、ベイブレードの「GEAR SPORTS」がマーケティング・エフェクティブネス部門でACCシルバー賞を受賞しました。2023年7月にリリースされた「BEYBLADE X」は、少子化の影響を受けるおもちゃ業界において、子どもだけでなく、大人もターゲットにしたプロジェクトです。
「GEAR SPORTS」という新たなコンセプトのもと、様々なマーケティング施策が展開されました。その結果、ベイブレードXは前シリーズ初年度比で約300%の売上アップを達成し、世界累計出荷数が4,000万個を突破するなど、異例のヒットを記録しました。
ブランド再定義の重要性
タカラトミーの篠永恭平さんは、ベイブレードのブランドイメージの再定義を進めていることに感謝の意を表し、日本発の文化を世界に広めることへの意欲を語りました。また、GOの小林大地さんは、プロジェクトの評価に喜びを感じつつ、より大きな目標に向けた挑戦を続けていく意志を示しています。
結論
The Breakthrough Company GOの「涙目シール」と「GEAR SPORTS」は、両方ともクリエイティブなアプローチで社会的問題に解決の糸口を提供しました。これらのプロジェクトが受賞したことは、大手企業とクリエイティブな職業が協力し、社会問題に立ち向かう新たなモデルケースといえるでしょう。今後の展開にもぜひ注目です。
受賞作品の詳細やGOの取り組みについては、公式サイトをご覧ください。
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS公式サイト