ファミリーマートが食品ロス削減を目指す新施策「涙目シール」とその効果

ファミリーマートが新たに展開する「涙目シール」とは

ファミリーマートは、食品ロスを削減するための新しい取り組みとして、「涙目シール」を導入しました。このシールは、消費期限が近いおむすびや弁当などの中食商品に貼られ、値下げを伝えるだけではなく、消費者の心に響くメッセージも加えられています。2025年3月から全国の店舗で順次展開される予定です。

効果的なメッセージによる購入率の向上

昨年4月、東京都内の10店舗で実施された効果検証によると、涙目シールの導入により購入率が4ポイントも上昇しました。中には、なんと10ポイント以上の増加が見られた店舗もあり、多くの消費者から「通常の値下シールに比べて、購入しやすくなった」という声が寄せられています。このようなフィードバックが購入率のアップに繋がっているのです。

「涙目おむすび」が届ける感謝の思い

「涙目シール」に描かれたおむすびのキャラクターが、消費者への感謝の気持ちを発信します。「ぼく、涙目おむすび。消費期限が近いぼくたちを、みんなが選んでくれたおかげで、食品ロスが減ったんだ！選んでくれてありがとう！」というメッセージで、消費者に食品ロス削減への協力を呼びかけます。

環境目標の推進と店舗の取り組み

ファミリーマートは「ファミマecoビジョン2050」を掲げ、店舗での食品ロス削減に積極的に取り組んでいます。商品のロングライフ化や発注精度の向上に加え、2021年からは消費期限が近い商品の値下げ販売システムも導入しています。この結果、2025年度には食品ロスを2018年対比で33%削減するという目標を上回る34.1%の削減を達成しました。