カナエの新たな取り組み:アルミ包装材のリサイクル
大阪を拠点にする株式会社カナエは、アルミニウム包装材に関するマテリアルリサイクルの取り組みを2024年から自社工場で本格的にスタートさせます。この新規プロジェクトは、医薬品メーカーとの協力を通じて、環境に配慮した持続可能な社会の実現を目指しています。
アルミ包装材のリサイクルの重要性
カナエは医薬品や化粧品、食品など多岐にわたる分野で包装材料を手掛ける企業です。特に、PTP包装というシート形状の包装が多く用いられ、アルミニウムが豊富に利用されています。アルミニウムは軽量で耐久性が高い一方、廃棄時には環境に大きな負荷をかけてしまう素材でもあります。このため、カナエではアルミ廃棄物のリサイクルが急務とされていました。
具体的な取り組み内容
この新しい取り組みでは、医薬品メーカーから発生するアルミ廃棄物を回収し、協力会社とともに再資源化を行います。特に、改版によって使用できなくなった在庫品などを対象とし、マテリアルリサイクルを進めます。このプロセスにおいては、従来の焼却処理と比較し、CO2の排出を約20%削減できることが期待されています。また、ボーキサイトからの製造と比較すれば、なんと約97%のCO2が削減可能です。
事業の拡大・展開
カナエでは、以前から工場内でのPTP包装加工時に生じるアルミ黒子や抜きカスのリサイクルに取り組んでおり、その成果が他の医薬品メーカーにも広がっています。今回のコスモパックのリサイクル化は、さらなるステップアップを図るもので、医薬品業界全体にポジティブな影響を与える計画です。
企業の未来に向けて
カナエは、持続可能な開発目標(SDGs)に基づき、環境負荷を低減し、次世代に良好な地球環境を引き継いでいくことを目指します。この度のアルミ包装材のリサイクルプロジェクトは、その一環として位置付けられており、今後も積極的に新しい取り組みを進めていくとしています。
おわりに
環境問題がますます重要視される現代、カナエのようにサステナブルな取り組みを行う企業が増えていくことが期待されます。このアルミ包装材のリサイクル活動は、ただのリサイクルに留まらず、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩として、多くの人々に影響を与えることでしょう。今後の進展に注目です。