株式会社Lean on Me、創業10周年の新たな挑戦
株式会社Lean on Me(リーンオンミー)は、高槻市に本社を置くスタートアップ企業で、2024年に創業10周年を迎えました。この記念すべきタイミングに、新たなビジョンやミッション、バリューを発表しました。それぞれが、障がいのある方々、家族、支援者、そして社会全体との共創を通じて新しい価値を生み出すための指針となります。ここでは、その詳細と変革の意図を探ります。
インクルTechとは?
「インクルTech」とは、インクルージョン(包括)とテクノロジーを組み合わせた造語で、SDGsが注目される中で多様性の包摂を実現するテクノロジーを指します。この概念を通じて、社会課題の解決を目指すLean on Meの取り組みが目立ちます。
創業の原点
リーンオンミーの社長、志村駿介氏は、創業前の経験からこの企業を立ち上げました。彼は障がい福祉サービスの現場での体験を基に、社会での「人にやさしい街づくり」の必要性を感じていました。知的障がいのある方々が直面する困難な状況を目の当たりにし、支援を手伝うことが重要だと気づいたのです。志村氏は当初から「障がい者にやさしい街」を目指す企業理念を掲げ、SNSを活用して障がいに対する意識の変革を試みました。
アップデートされたビジョンとミッション
新たに掲げられたビジョンは「生涯を楽しめる世界」であり、これは障がいのある方々とその家族が、自らの可能性を感じ、充実した生涯を送れる社会を目指しています。これまでの一方向的な支援から、より多様な視点を持つ共創の場へ移行し、自らの生涯を楽しむという目的が強調されています。
さらに、ミッションは「障がいを社会に融和する」であり、障がいのある方々が社会の一員として認識され、自ら活躍できる環境を整えるという役割を担っています。
新たな価値観を形成するバリュー
Lean on Meが提案する新しいバリューは、次のような理念があります:
- - 未来から逆算する:やさしい視点で未来を描く
- - まず踏み出す:小さな一歩を大切に
- - デコボコをかけ合わせる:個性を尊重する
- - 素直に向き合う:自分、他人、社会に誠実である
- - ねばり強くやり切る:持続的な取り組みを
- - 昨日の自分を超える:成長を追求し続ける
- - リーンオンミーになる:一つのチームとして共に歩む
今後の展望
Lean on Meは、この新しいビジョン、ミッション、バリューに基づいて、さらなる挑戦を行い、社会全体における障がいへの理解を深める活動を展開していくとしています。特に、知的障がいのある方々の意見を取り入れた革新的なサービスを提供することで、障がいのある方々が中心的な役割を果たせる社会を目指します。
最後に、Lean on Meは公式HPもリニューアルし、より多くの人々に彼らの設立理念やプロジェクトが伝わるよう取り組んでいます。この企業が描く未来に向けた挑戦は、障がいのある方々との出会いから学びを得ることで、誰もが楽しめる社会の実現に寄与していくことでしょう。新たなビジョンをもとにした彼らの動きに、今後も注目していきたいと思います。