岡山大学病院がデジタル田園健康特区で地域医療の未来を開く

岡山大学病院が描く地域医療の未来

2025年、岡山大学病院はデジタル田園健康特区として吉備中央町との連携を展開し、地域医療の変革に取り組んでいます。最近、横浜市会健康福祉・医療委員会の委員が同病院を視察し、様々な取り組みが紹介されました。

視察では、岡山大学の那須保友学長や櫻井淳副病院長と、吉備中央町の関係者たちが参加し、地域医療の未来について議論を深めました。那須学長は「地域中核・特色ある研究大学」としての使命を強調。吉備中央町の安延主幹からは、「誰一人取り残さないエンゲージメント・コミュニティ」の構想について説明がありました。この構想は、地域医療の変革モデルとされ、岡山大学はその実現に深く関わっています。

続いて、吉備中央町のバーズ・ビュー株式会社の夏井社長が「救急DXへの取り組み」を紹介。さらに、岡山大学の上田浩平助教は、岡山大学病院で進行中の「救急救命士における病院前超音波検査」の実証調査について説明しました。これにより、救急医療現場での新たなデジタル技術の導入が進んでいます。

視察の際、横浜市議会の委員からは、デジタルデバイスやAIを活用した救急医療の将来について活発な意見交換が行われました。これにより、中山間地域だけでなく、大都市圏における医療DXの必要性が再確認されました。

また、上田助教の案内のもと、ドクターカーが展示され、来場者は現場での実践的な取り組みを見学。これにより、岡山大学病院の役割や地域医療への貢献を実感することができました。

岡山大学は、長期ビジョンとして「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」を掲げています。このビジョンのもと、地域医療の向上を目指し、研究・教育・医療の現場でさまざまなステークホルダーとの連携を強化し、イノベーションを創出しています。

デジタル田園健康特区における取り組みは、『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）』との相乗効果を発揮し、地域医療と健康の促進に寄与することが期待されています。岡山大学病院は、地域とともに未来を築く研究大学として、今後も様々な挑戦を続けていくでしょう。今後の進展に注目が集まります。