くら寿司が新たな挑戦!本マグロの初出荷
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司株式会社の子会社であるKURAおさかなファームは、2023年8月から委託養殖で育てた本マグロを初出荷しました。この本マグロは、今月下旬にオープン予定の「無添蔵中目黒店」をはじめとする店舗で寿司ネタとして提供されることが決まっています。
漁業の課題に立ち向かうくら寿司の取り組み
最近、日本の漁業は様々な課題に直面しています。魚価の高騰や燃料費の上昇、さらには漁業従事者の不足など、仕入れに影響を与える要因が多々ある中、くら寿司では10年以上にわたり、国内の漁業再生に取り組んできました。特に、持続可能な漁業や海洋資源の保全に貢献するため、2021年11月には、「KURAおさかなファーム」を設立しました。この水産専門会社を通じて、全国の生産者との協力による委託養殖や自社ファームでの養殖に力を入れています。
資源管理された本マグロの魅力
本マグロは、国際的に管理が行き届いた資源であり、漁獲規制が設定されています。養殖は非常に難しいとされているため、安定した供給を要する人気商品の一つでもあります。KURAおさかなファームでは、全量を買い取ることを前提に、生産者への種苗導入からサポートを行っています。
これにより、養殖業者はプロのノウハウを活かし、より良い環境で魚の生産に専念できるようになっています。将来的には、首都圏の関東に位置する約50店舗でも本マグロが提供される予定です。
食品業界への貢献
日本の漁業環境が厳しさを増す中、くら寿司は安定した供給とコスト管理を精一杯行っています。リーズナブルな価格で高品質な商品をお客様に届けるための努力は続いているのです。
KURAおさかなファームの目指す未来
KURAおさかなファームは、魚の安定供給とサステイナブルな漁業の発展を掲げており、AIやICTを活用した「スマート養殖」を進めています。この取り組みは、外部生産者との中長期契約を通じて行われ、生産者に安定した収入の機会を提供し、労働環境の改善に寄与しています。
さらに、「若者の漁業就業」や「地方創生」を目指す取り組みも行い、地域貢献にも力を入れています。このように、くら寿司は単なる寿司チェーンの枠を超え、持続可能で豊かな未来を作り出すための挑戦を続けています。
最後に
今後のくら寿司の取り組みに期待が寄せられる中、委託養殖によって育てられた本マグロの登場は、地元や全国の寿司ファンにとって、嬉しいニュースであること間違いありません。生産から販売までの一貫体制を整え、高品質でリーズナブルな寿司を楽しむ日が待ち遠しいですね。