ダイヘンの新技術
2026-05-19 13:07:47

ダイヘンが新たな金属3Dプリンティング技術に挑戦

ダイヘンが切り開く新たな製造の未来



ダイヘンが、金属積層造形技術「WAAM」(ワイヤ・アーク・アディティブ・マニュファクチャリング)に着手し、日本初の新事業を立ち上げると発表しました。この新技術は、金属ワイヤを用いたアーク溶接での積層造形を行い、従来の鋳造や切削加工に代わる新たな製造ソリューションを提供します。これにより、船舶、エネルギー、建設機械、さらには航空・宇宙産業など、多岐にわたる大型構造物の製造現場にも大きな影響を与えると期待されています。

事業参入の背景



現在、製造業ではグローバル化の進展に伴い、さまざまな課題に直面しています。サプライチェーンの複雑化や環境規制の強化、さらには労働力不足といった問題が山積みです。このような状況の中で、金属3Dプリンティング技術が注目を集めています。この技術の最大の利点は、金型製作が不要で、材料ロスを抑えつつ設計の自由度が高いことです。

特にWAAMは、高速かつ低コストな製造が可能であり、特に大型金属部品の製造において注目が集まっています。従来のPBF(パウダー・ベッド・フュージョン)方式では、大きな装置や材料のコストが高く、安全管理の負担も増大するため、大型構造物にはなかなか適用が難しいのです。しかし、WAAMはその高い生産性と低コストから多様な用途に応じた活用が期待されているのです。

ArcBuilder 3Dの特徴



ダイヘンは、長年培ったアーク溶接技術と高精度ロボット制御技術を組み合わせて、「ArcBuilder 3D」という国内初の金属積層造形システムを開発しました。このシステムは、交流シンクロフィード溶接技術を応用しており、高速かつ低温での造形を実現します。これにより、溶接の品質不良や冷却時間の短縮に成功しています。具体的には、その造形能率は従来の溶接方式に比べ24%向上しています。

ArcBuilder 3Dは、材質に応じて最適な溶接波形を使用することで、鋼材やステンレス鋼、アルミニウム合金など、多様な材料を扱うことが可能です。また、ロボットのプログラミングを支援する専用ソフトが搭載されており、複雑なCADデータを基にした大規模プログラムの作成も容易になっているのです。

受託造形サービスの提供



ダイヘンでは、ArcBuilder 3Dを用いた「受託造形サービス」も提供しています。顧客が提供する3Dデータをもとに、試作品の造形を請け負い、専属の技術サービス員が製造から納品までの全ての工程をワンストップで対応しています。このサービスを通じて、品質の高い製品の提供と、顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能になります。

将来に向けた展望



ダイヘンはこの新たな事業により、日本国内市場の開拓を進めるのみならず、2030年には売上高100億円の達成を目指しています。そのためには、国内市場のみに留まらず、欧米市場への参入も視野に入れており、すでに販売計画も進行中です。将来的には、製造業界におけるWAAM技術の普及が進むことで、さらに多くの環境課題に対するソリューション提供が期待されます。

ダイヘンの新しい取り組みが、びっくりするほどの製造革新をもたらす日も近いかもしれません。これからの展開に注目です。


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