学生が地域活性化
2025-04-21 12:47:13

経済学部生が挑む!古民家再生と地域活性化の新プロジェクト

大経大生が挑む!古民家再生と地域活性化の新プロジェクト



2024年9月、経済学部の臼田利之准教授によるゼミが新たな地域活性化プロジェクトに着手しました。その名も「がもよんプロジェクト」。大阪市城東区の蒲生4丁目、通称「がもよん」と呼ばれるエリアで、約5カ月間の実習を通じて、まちづくりの中心となる街の活性化を模索する取り組みです。このプロジェクトは学生たちにとって大切な経験となり、地域の魅力を再発見する機会にもなりました。

「がもよん」が抱える魅力の一つには、築100年を超える古民家や長屋が点在することがあります。古民家を飲食店に改修し、周辺環境に親しみやすさをもたらす取り組みは、「がもよんにぎわいプロジェクト」として知られています。このプロジェクトは2008年からスタートし、すでに40店舗以上の再生が達成されています。

学生たちのフィールドワークと提案



ゼミ生13名が3班に分かれて、フィールドワークを行いました。彼らのテーマは二つ。第一は「今後がもよんにどのような店舗を誘致すれば集客につながるか?」、もう一つは「来街者の声を聞くためのアンケート実施」という内容です。

特に西岡紀乃さんを中心とした班では、地域の視察を通じて子ども向けの店舗が不足している現状を把握しました。地域のファミリー層をターゲットに駄菓子屋やファミリーレストランの誘致を提案しました。一方、藤井詩織さんの班は古着屋や着物レンタルといったユニークなアイデアを出し、嶺山千尋さんの班はイベント参加者からのQRコードを用いたアンケートを実施。アンケート内容には、料理やイベントへの満足度、今後の店舗要望などが含まれています。

学生たちの気づきと学び



実習を通じて、学生たちは地域に対する認識が大きく変わりました。西岡さんは「視察を通じて街が落ち着いていて過ごしやすいことに気付き、提案した駄菓子屋が実現する可能性を感じました」と語ります。藤井さんも「古風な外観が多いことから、着物レンタルサービスやハンドケア商品を扱う雑貨屋が合いそうだと思いました」と述べています。さらに嶺山さんは、アンケート調査を通じて、年配の方々に向けた店のアプローチも必要であることを実感しました。

集約されたアンケート結果には、猫カフェや体験型カフェを求める声も寄せられ、SNSを介した告知の重要性が確認されました。また、地域イベントへの期待としてはスタンプラリーやフリマが挙げられ、より多くの人々が集える空間作りが求められています。

宇田氏の提案とプロジェクトの展望



「がもよんにぎわいプロジェクト」推進の宇田知令氏は、集まった意見を受けて「『土間シネマ』のように話し合えるスペースを作ることも選択肢の一つ」と提案しました。これにより、地域の人々が集い、交流を深めることが期待されています。

また、月に一度の定例会では店主が集まり情報を交換し、地域の要望を聞く貴重な場ともなっています。これにより、カレー祭りや肉祭りなど地域の店が主催するイベントも盛々と実施されています。

成果と今後の展望



実習を通じて、学生たちは地域の歴史や風土を深く探求し、まちづくりの原点である“つながり”の重要性を再認識しました。臼田准教授は、「実際に現場を訪れずして、地域の特性や人の温もりはわからない」と語り、学生にとっても貴重な経験になることを強調しました。この経験を活かし、今後も地域活性化の取り組みに参加し続けてほしいと締めくくりました。


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