最新トレンドを分析！2026年のマッチングアプリ市場動向とは

株式会社トゥエンティトゥが発表した「マッチングアプリ白書2026」では、国内のマッチングアプリ市場が大きく成長していることが示されています。本記事では、その詳細に迫るとともに、今後のトレンドや課題について掘り下げていきます。

1. マッチングアプリ市場が拡大

2026年のマッチングアプリ市場規模は、前年比7％増の1,094億円に達すると見込まれています。2025年までは1,023億円でしたので、確実に成長していることがわかります。新型コロナウイルスの影響で出会いの場が減少したことがこの成長の一因とされていますが、マッチングアプリへの認知が高まり、より多くのユーザーが利用するようになった結果とも言えるでしょう。

特に、特定のニーズや趣味に特化した「特化型マッチングアプリ」が人気を集めており、様々なライフスタイルを持つユーザーを取り込んでいます。このような多様化・細分化したサービスの存在が市場拡大の鍵を握っています。

2. 新規参入が減少、成熟期に

一方で、市場規模が拡大する一方で新しく参入するアプリの数は大幅に減少しています。2024年に18個のマッチングアプリが新しく登場したのに対し、2025年はわずか11個にとどまりました。大手企業の寡占化が進んでいることもあり、業界は急成長から成熟へと移行しています。これにより、安全性向上やブランド価値の訴求、サービス差別化がますます重要な要素となっています。

3. 戦国時代に突入するマッチングアプリ業界

多くのアプリがサービスを終了する一方で、競争が激化している現状があります。2025年には、老舗の「Yahoo!パートナー」を含む複数のアプリがサービスを終了しました。今後も生き残りをかけ、アプリ間の熾烈な競争が続くことでしょう。この「戦国時代」とも言える状況で、運営会社には新しいアイデアや戦略が求められています。

4. 新たな潮流、「第5世代マッチングアプリ」

最近のトレンドとして、「第5世代マッチングアプリ」が増加しています。これらはユーザー同士が口コミや評価を共有し、他者の意見を参考にして相手を選べる新しい形のアプリです。「コンパイキタイ」はその一例で、利用者の安全性を重視する流れに乗った成功例と言えるでしょう。他にも、ディナーシェアアプリなど、食事を介した出会いを提供するサービスも注目されています。