2025年7月度の中古オフィス家具市場動向
株式会社オフィスバスターズが発表した2025年7月度の「中古オフィス家具指数」は、現在のオフィス市場の様子を如実に示しています。増加するリモートワークやフリーアドレスの導入が進む中、オフィス家具の需要にも変化が生じています。
市場全体の状況
7月のオフィス市場は、主要5区の空室率が3.16%へと低下し、賃料も平均で30円上昇しました。この数値は、需要と供給のバランスが厳しさを増していることを示しています。求人数は安定しつつあるものの、オフィスの賃貸事情は厳しく、企業の移転や増床の選択肢が狭まるとの見通しが立っています。
商材別の変化
過去1か月間の商材別の価格動向についても注目すべきです。たとえば、チェアの価格は258円減少し、フリーアドレス用のデスクや人気の書庫もそれぞれ価格が下がっています。ですが、パーソナルロッカーの需要は増加しており、多人数用ニーズも高まっているのが特徴です。
チェア
販売価格は前月比で258円の減少が見られました。特に、低価格帯でのチェアが人気を集めています。これは経済的な選択肢を重視する企業が増えていることを反映していると考えられます。
デスク
フリーアドレスデスクの需要が高まり、販売数自体は増加しています。しかし、提供価格は802円の減少となりました。これはコストダウンを狙う企業が多いためでしょう。
書庫
書庫の需要は依然として高く、販売価格は1177円の減少を見せていますが、仕様を問わず人気が続いています。
ロッカー
驚くべきことに、パーソナルロッカーの販売は伸びており、昨年に比べ価格が上昇しています。企業の方針として、社員一人一人に快適な作業環境を提供しようという動きが見て取れます。
テーブル
テーブル類も同様で、スタックテーブルや会議用テーブルの販売が好調に推移していますが、価格は1374円の減少が見られました。このセグメントは今後も注目されるでしょう。
7月のまとめ
今月は6月と同じく、大きな変動は見られず、企業の小規模なレイアウト変更や家具の買い増しに重きが置かれました。ただし、8月以降の引き合いは増えており、前年比でさらに忙しい9月・10月に向けて各社が動き始める兆しが見えています。
8月にはお盆を控え、法人だけでなく個人からのOAチェアに関する問い合わせの増加も見込まれます。これは、在宅勤務の希望の高まりを反映しており、オフィス家具市場は今後も変化を続けるに違いありません。
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