西粟倉村と大和ハウス
2025-12-16 14:30:27

岡山県西粟倉村が大和ハウスと共に描く森林保全の未来

岡山県の北東部に位置する西粟倉村は、美しい自然環境に恵まれた山村です。この村は、人口約1,300人のうち20%が移住者という特色を持ち、豊かな森林に囲まれています。そのほとんどが森林で占められ、四季折々の美しい風景が楽しめるこの地域では、環境保全や持続可能な地域づくりが重要なテーマとなっています。

2008年に策定された「百年の森林」構想では、地域の森林資源を活かした持続可能な発展を目指し、間伐材の活用や地域に根付く産業の育成が推進されています。これにより、自然と共生する形での地域創生が進められており、特に個人が所有する私有林の管理はこの取り組みの中核を成しています。

その西粟倉村と、大和ハウス工業がこのたび連携協定を締結したというニュースが、地域内外で話題を呼んでいます。2025年12月16日付で発表されたこの協定は、森林保全に向けた取り組みを更に深めるものです。大和ハウスは、地域コミュニティの抱える課題解決を目指し、2021年に設立した「みらい価値共創センター」を通じて様々な勉強会を開催し、多様な企業との連携を進めています。また、2023年には「コトクリエ 森を育てるまちづくり研究会」を設立し、林業や生物多様性に関する議論を盛んに行ってきました。

この研究会には、林業に関する専門知識を持つ企業が多く参加しており、国産材の積極的な活用や森林の保全に向けた取り組みを進めています。西粟倉村は、この流れの中で大和ハウス工業と連携することにより、村の特性を活かした地域づくりと森林保全の相乗効果を狙っています。

協定では、具体的には「百年の森林事業との連携」「地域の木材を活用した地域づくりの促進」などが挙げられています。これは、人口減少や高齢化、さらには林業の衰退や森林の荒廃といった地域が抱える複合的な問題に対して、多角的に取り組んでいく意図があります。

西粟倉村は、1889年に村政を開始し、約57.97㎢の広い面積を有しています。この広さは東京ドーム約1,240個分に相当し、自然環境との共生を考えたまちづくりにおいては非常に恵まれた条件を備えています。 現在は608世帯、人口1,318人(2025年3月現在)という規模で、住民同士の絆や地域内でのコラボレーションが盛んです。

早速、西粟倉村と大和ハウス工業の連携が進むことで、地域の人々がよりカラフルな未来を描くことが可能になるでしょう。これにより、持続可能な地域づくりが進み、魅力ある山村としての発展が期待されています。さらに、他の地域にも波及効果をもたらすこの取り組みから目が離せません。


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