カイコ活用新事業
2025-03-03 16:37:17

新菱冷熱とKAICO、カイコを活用した新事業へ基本合意を締結

新菱冷熱とKAICO、カイコ活用で新たな展開



2025年2月28日、新菱冷熱工業株式会社とKAICO株式会社は、カイコを利用した新たな事業に向けた基本合意書を締結しました。この合意により、両社はカイコの飼育、加工、商品開発、販売を通じた包括的な協力体制を築くことを目指します。

カイコの新たな可能性


新菱冷熱は、効率的なカイコ飼育を実現するための「スマート養蚕システム」を開発しました。このシステムにより、高品質で大量のカイコを飼育することが可能となり、KAICOはカイコの体内で特定のタンパク質を生成する技術を駆使して、人や動物の健康を支える「食べるワクチン」の開発を進めています。

両社の協業プロジェクト第1弾として、豚の免疫力をサポートする「KAICO Powder(カイコパウダー)」の製造が計画されています。新菱冷熱が飼育したカイコのサナギをKAICOに供給し、KAICOはそこから免疫成分を抽出して粉末化します。この「KAICO Powder」は、ブタの飼料に混ぜることで免疫力を維持するのに役立ちます。加えて、この製品は2025年4月からベトナム市場での販売が予定されています。

安定供給と事業計画


新菱冷熱は、年間を通じて安定したカイコの供給を実現することで、KAICOがカイコの餌となる桑の葉が生育する期間に関わらず、製品の安定供給をサポートします。この協力によって、両社はサプライチェーン全体を見越した事業展開を進めることができます。

さらに、新菱冷熱はカイコをバイオ医薬品の原料として活用することを視野に入れ、KAICOは「ヒト用経口ワクチン」の製造を目指しています。このような新しい取り組みは、両社の技術が融合することで、地域の健康や福祉に貢献することになるでしょう。

経営ビジョンと企業背景


新菱冷熱工業は、1956年の創業以来、エンジニアリング企業として多くのプロジェクトを手掛けてきました。特にカイコの大量飼育に関する技術は優れており、今後の発展が期待されています。また、KAICOは九州大学発のベンチャー企業として、医薬品やワクチン開発に携わる新しいビジネスモデルを展開しています。

このように、両社はそれぞれの技術とビジョンを生かしながら、カイコを通じた新たな産業の創出を目指しています。 大阪を拠点に、地域経済に寄与する取り組みとして、これからの展開に目が離せません。今後の進捗に注目が集まります。


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