ストラタシスが日本のD-MECを買収
株式会社ストラタシス・ジャパンが、3Dプリンタの製造と販売において業界を先導している企業、株式会社ディーメック(D-MEC)を10月1日付で買収することを発表しました。この買収は、ストラタシスが持つ世界的なパイオニアとしての地位を、日本市場においてさらに強固にし、それによって顧客に提供する製品やサービスの拡大が期待されています。
ストラタシスとは?
ストラタシスは、アディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)のリーダーとして、航空宇宙や自動車、医療、教育分野向けなど、広範な業界に向けて革新的な3D造形ソリューションを提供しています。35年以上の経験を持つ同社は、スマート・コネクテッド3Dプリンタや樹脂材料、ソフトウェアエコシステムを通じて、製品ライフサイクルの各段階で競争優位性を確保しています。
日本では、株式会社ストラタシス・ジャパンがこの技術を提供しており、地域の製造業に向けた支援が行われています。本社は東京都中央区にあり、大阪にも支店を展開しています。
D-MECの実績
D-MECは、これまでJSR株式会社の傘下で、SLA 3Dプリンタや材料提供、さらにはモデリングセンターを組み合わせた製造サービスを展開してきました。このたびの買収によって、D-MECはストラタシスの一員として、さらなる成長が見込まれています。D-MECの経験豊富なチームの加わることで、日本市場における販売体制の強化や顧客基盤の拡大が図られるでしょう。
専門家の見解
株式会社ストラタシス・ジャパンの代表取締役社長シャルマ・スニール氏は、「D-MECのチームを迎え入れることを大変心強く感じています。今回の統合を通じて、日本市場での製造業におけるアディティブ・マニュファクチャリングの拡大に努めたい」と述べています。この発言からも、両社が持つ技術やリソースを最大限に活用して、より良いサービスを提供する意向が伺えます。
今後の展望
今回の買収により、ストラタシスは既存の製品と共に、D-MECが提供していた3Dプリンタ関連のソリューションを取り入れ、メーカー向けのサービスを強化することが期待されています。さらに、多様な業界において、ストラタシスの技術がどのように活用されるか、新たなパートナーシップを通じて多くの革新が生まれることが見込まれています。
D-MECブランドのもとで事業を継続することで、顧客はこれまで以上に優れたサービスを受けることができるでしょう。また、ストラタシスの技術が、製造業全体の効率化や新たな価値創造につながることが期待されます。
このように、ストラタシスとD-MECの統合は、3Dプリンタ技術の発展において重要な一歩となることが予測され、多くの業界に革新をもたらすでしょう。今後、この動向に注目する必要があります。