堀江で開催された性教育の講演会
2025年1月27日、大阪府堺市に位置するユース向け相談施設「スマルナステーション」が家庭相談員を対象にした性教育に関する講演を行いました。このイベントは、堺市の家庭相談員約20名を招待し、子どもや親たちから寄せられる相談に適切に対応するための知識を提供することが目的です。
講演の目的と内容
本講演は、0〜18歳の子どもがいる家庭に対する相談業務を行う、在籍5年目以上の家庭相談員を対象に実施されました。講師は、株式会社ネクイノが運営する「スマルナステーション」の助産師、神保ゆうこ氏で、講演は堺市北区役所の会議室で対面形式で行われました。
講演では、まず妊娠の仕組みや避妊方法について最新の医学的知識が紹介され、その重要性を強調しました。また、性的同意の概念についても触れ、その理解の深さが相談支援においてどれほど重要であるかを参加者に伝えました。
さらに、具体的な相談事例を用いて、各ケースに対してどのようなアプローチが望ましいかを参加者同士で意見交換しました。このプロアクティブな取り組みは、参加者にとって非常に有意義な時間となったようです。
参加者の反応
参加した家庭相談員からは、「妊娠についての理解を深められた」とか、「相談対応の心得を再確認することができた」といった感想が寄せられ、今回の講演が彼らに新たな視点をもたらしたことが伺えました。特に、「相手の気持ちに寄り添うことが重要」という講師の言葉は、多くの参加者に深い印象を与えたようです。
セルフケアの重要性
講演の最後には、支援者が直面するストレス、いわゆる「代理受傷」というテーマについても触れられました。これは、支援者が被害者の状況に直接関与することによって生じるストレスで、心身に影響を与える可能性があるため、セルフケアの重要性が強調されました。
スマルナステーションの今後の展望
「スマルナステーション」は、これからも地域のニーズに応えながら、性に関する課題の解決に向けて取り組み続ける意志を示しています。講演で得た知識を基に、相談員たちがより良い支援を提供できるようになっていくことを期待したいものです。
スマルナステーションについて
スマルナステーションは、2021年10月に心斎橋にオープンした関西初のユース世代向け相談施設です。生理や避妊など、性に関する様々な相談を無料で受け付けています。施設は毎日営業しており、公式LINEを通じてのオンライン相談も可能です。特に、10代から30代の利用者が中心となり、自分のペースで安心して相談できる環境を提供しています。
まとめ
堺市の家庭相談員向けに行われたこの性教育講演は、参加者に新たな知識と、相談者とのより良いコミュニケーションの方法を提供しました。今後もこのような取り組みが広がり、性に関する理解が深まることを期待しています。