モントルー・ジャズ・フェスティバル2026でのShureの特別な役割
2026年7月3日から18日の期間中、スイスのモントルーで開催された「モントルー・ジャズ・フェスティバル2026」では、Shureが音響サポートを行いました。
このフェスティバルは60周年を迎え、高度な技術を駆使した音楽イベントとして広く知られています。今回、Shureは10のステージで2,000点以上の音響機器を使用し、50年以上の伝統を持つイベントを支えました。
Shureの技術力が生きる場
Shureの技術チームは、この重要なイベントのために、複雑なワイヤレス環境に対応し、アーティストごとの様々な要求に応えるために尽力しました。特に、AXT Digitalワイヤレスシステムは156チャンネル、AXT Digital PSMは40チャンネルの運用が行われ、756本の有線マイクロホンが活用されました。多様なアーティストのニーズに応えるべく、SM58、KSM11、Nexadyneといったマイクヘッドを使ったワイヤレスマイクロホンも使用されました。
特筆すべきは、ストラヴィンスキー・ステージでのAXT Digital PSMシステムの管理にShowLinkTMを採用し、合計40チャンネルの運用を行った点です。アーティストや制作チームの要求に応じて、SC NarrowbandモードとWideband Spatial Diversityモードが適宜使い分けられました。Shureの欧州セールス担当アソシエイト・バイス・プレジデントであるマルコ・ウィザートは、「モントルーは、特に高い対応力が求められる現場。音楽制作に携わる者に多くの刺激を与える場所でもある」と語ります。
300以上のパフォーマンス
この2週間の会期中、300を超えるコンサートや関連イベントが行われました。アーティストは古今東西から集まり、観客とステージの距離が近い環境でパフォーマンスが行われることで、モントルーならではのライブ体験が提供されました。
特に注目を集めたのはJohn Legendのステージです。彼はShure Nexadyne™ 8/Sダイナミック・ボーカル・マイクロホンを使用し、その独特な声を観客に届けました。
音響エンジニアのJon Ostrinは、「もし『真実』という概念をマイクロホンに置き換えるなら、Nexadyne 8/Sがそれに該当します。このマイクロホンのおかげで、求めていたボーカルサウンドが手に入ります」と高く評価しています。
業界の支えとなるShureの存在
各アーティストは、ワイヤレスを含む多種多様なShureのマイクロホンソリューションを使用しました。The RootsはAXT Digital送信機にSM58やNexadyne、Deep PurpleはAXT Digital PSMの4チャンネルを使用するなど、さまざまな組み合わせでその演奏を支えました。
また、今年はモントルー・ジャズ・フェスティバルとともに、Shure SM58も60周年を迎えました。SM58はその耐久性と安定した性能で知られ、多くのアーティストや音響エンジニアに信頼されています。
フェスティバルの際、Shureの技術チームは機材の提供だけでなく、マイクロホン選定、ワイヤレス周波数のコーディネート、システム調整などで制作チームを全面的にサポートしました。そして音響関係者が技術者との情報交換を図れる「Engineers’ Lounge」も設けられ、業界全体の交流を促進していました。
Shureの歴史と未来
Shureは1925年の創業以来、人々に質の高い音響体験を提供してきました。音響機器のリーディングカンパニーとして、マイクロホン、ワイヤレスマイクシステム、会議システムなど、幅広い製品ラインを擁しています。彼らの技術やサポートは、ステージやスタジオでのパフォーマンスをしっかりと支え続けています。
モントルー・ジャズ・フェスティバル2026でのShureの取り組みは、ただの音響サポートにとどまらず、アーティストの想いを音として届けるための重要な役割を果たしていました。今後もShureの新たな挑戦に注目が集まります。