社内イベントは本当に必要か？300人の本音を調査してみた

社内イベントに関する本音を徹底調査！

企業では様々な社内イベントが企画され、職場環境の改善や社員同士の交流の場として活用されています。しかし、現代の働き方の多様性を考慮すると、こうしたイベントに対する意識はどのように変わってきているのでしょうか？

この疑問に対して、「キャリアクラフト」が行った調査結果が非常に興味深いものでした。300人を対象にしたアンケートを基に、社内イベントに対する社員の本音を掘り下げてみましょう。

調査結果とその背景

調査結果によると、社内イベントに対して「反対派」が47%となり、「賛成派」の23%を大きく上回る結果に。さらに、賛成派も「中立」という意見を持つ層が29%存在し、賛成か反対かを明確にすることが難しい状況が垣間見えました。

社内イベント賛成派の意見

賛成派の意見には、社内イベントがメンバー間のコミュニケーションを促進する役割を果たすことや、チームワークの向上、経営幹部との接点を持てることなどが挙げられています。「普段話さない人とリラックスした環境で交流ができる」といった具体的な体験談も多く、ポジティブな側面が評価されているのは興味深いです。

中立派の意見

一方で「中立派」の意見としては、イベントを通じて親睦を深められるものの、「気の合わない人との交流は負担に感じる」という声も。

反対派の意見

そして、反対派は「プライベートの時間を奪われる」「上司との関係が気になる」といった意見が目立ち、イベントがかえってストレスを生む場合もあることが示されています。特に業務時間外に強制的に参加を求められる点は、多くの人が不満を抱く要因の一つとなっています。

参加意欲とイベントの種類

調査は続き、イベントごとの参加意欲にも触れられています。特に「歓送迎会」や「飲み会」といった食事を伴うイベントは人気がありますが、逆に拘束時間が長くなる「社員旅行」や「運動会」といったイベントは参加意欲が低いことが明らかに。社員の求めるイベントは、いかに気軽に参加できるか、自由度や時間の短縮が大切であることを示しています。

社内イベントに求められること

社員が社内イベントに求めるものでは「自由参加」が最も多く挙げられ、その次に「会社が費用を負担する」との声が見受けられました。このことからも、社員にとって満足できるイベントとは、無理のない範囲で自由に参加でき、経済面での負担を軽減できることが重要視されています。

参加してよかったイベント・悪かったイベント

社員から集めた体験談では、「忘年会」や「歓送迎会」が特に良かったという声が多く寄せられています。これらのイベントでは、普段あまり話さない同僚とリラックスして会話ができるため、多くの人が交流の場として価値を感じていることがうかがえます。

逆に「社員旅行」や「社内運動会」に対しては、不満が多かったとのことで、特に「休日を奪われた」という意見は共通して見られました。業務やプライベートを重視する世代が増えている中で、こうした意見は無視できません。

心に響いた声

調査結果のなかで特に印象的だったのは、「社員同士の交流が楽しい」という声と、「拘束時間が長いのはイヤだ」という反対の意見が同時に存在している点です。この矛盾が現在の職場文化の変動を示しているのかもしれません。

企業はこれらの本音をどのように受け止め、今後の社内イベントにどう生かしていくのかが問われています。社員一人ひとりが快適に働ける環境を整えるため、イベントの形態を見直す必要があるのではないでしょうか。これからの社内イベントが、社員にとって楽しみなものとなるように、企業側には柔軟な対応が期待されます。