マチュー・ガニオ スペシャル・ガラニューイヤーコンサート 開幕レポート
新年の幕が開ける1月3日、大阪のフェスティバルホールにて、前パリ・オペラ座バレエ団エトワールのマチュー・ガニオによる『スペシャル・ガラニューイヤーコンサート』が華やかに展開されました。彼の晴れの舞台に、世界一流のバレエダンサーたちや、元宝塚歌劇団花組トップスターである柚香光が参加し、場内は期待感に踊っていました。
開演前から漂う華やかな雰囲気は、今もなお多くのバレエファンや宝塚ファンが集まることに起因します。ステージが始まるや否や、観客は感嘆の声をあげ、演目が進むにつれ熱い拍手が鳴り響く。
特に、マチューの持つ「ダンスール・ノーブル」としての気品あるテクニックや、柚香の独特の魅力は、舞台の瞬間瞬間で観客を魅了。二人のデュエットは特に感動的で、観客たちは“愛”がステージ上で具現化される瞬間を心ゆくまで堪能しました。
公演は二部構成
第1部では、クラシックバレエの名作『眠れる森の美女』や『ロミオとジュリエット』からの華やかなパ・ド・ドゥが披露されました。スペシャルゲストとして登場した上野水香(東京バレエ団ゲスト・プリンシパル)や、ジャコポ・ティッシ(オランダ国立バレエ団 プリンシパル)との共演は、見る者すべてを魅了するものでした。特に、ジャコポと水香のデュエットは、ヴィジュアルの美しさと高い技術が見事に融合し、フィッシュ・ダイブの演技で会場を沸かせました。
そして、マチューが振り付けた『ル・パルク』は、男女の官能的な関係性が描かれ、繊細な感情をステップや表情で表現しました。このように、クラシックからコンテンポラリーまでさまざまなスタイルが楽しめる内容になっています。
第2部は、柚香光の新作ソロ「新しき夜明け〜大河を越えて〜」から始まり、観客を新たな世界層に誘導しました。華やかな音楽と共に展開されるこの演目では、柚香のさらなる成長が感じられる素晴らしいパフォーマンスがありました。彼女自身が男役の枠を超え、全く新しい魅力を引き出したその姿に、会場は驚嘆の声が上がります。舞台上での美しいポーズやダンスは、彼女の表現者としての魅力を強調しました。
スペシャルデュエット
2部の最後には、『A day in the sun』と題したジョルジオ・マンチーニの演出による新作デュエットが初披露され、マチューと柚香のコラボレーションの集大成が迎えられました。このデュエットはクラシックバレエとショーダンスを融合させたもので、二人の異なるスタイルが見事に交わりながらも、悩みや喜びを伝え合う様子が描かれました。
終幕の喝采
公演は大喝采で閉幕し、カーテンコールでは柚香がマチューを呼び入れ、出席者全員が手を繋いで観客の応援に応えました。マチューの晴れやかな表情は、これからの新たな挑戦への期待感を抱かせます。公演は、多くの観客に祝福され、感動をもって記憶に刻まれることでしょう。
この特別なイベントは、1月6日には名古屋、7日には東京でも上演される予定であり、全国のバレエファンから熱い注目を集めています。マチュー・ガニオと柚香光、二人のダンスが融合した美しいパフォーマンスを見逃せません!