NASとDJプレミアの新たなマスターピース、アルバム『Light-Years』
HIP-HOP界の巨星、NAS(ナズ)とDJプレミア(DJ Premier)が、待望のコラボアルバム『Light-Years』をリリースしました。このプロジェクトは彼らの長年にわたる音楽キャリアの集大成であり、Hip-Hop史においても特別な位置を占めています。
30年の歴史を紡ぐ二人
NASとDJプレミアの協力関係は、1994年のNASのデビューアルバム『Illmatic』に遡ります。この名盤には、「N.Y. State Of Mind」や「Memory Lane (Sittin’ In Da Park)」など、今なお語り継がれる名曲が収められています。NASのリリックにDJプレミアのビートが乗ることで、独自の空気感を生み出し、瞬く間にHip-Hopの名コンビとして知られるようになりました。
その後も彼らは様々な楽曲でコラボを続け、「2nd Childhood」や「Nas Is Like」など名曲を生み出し続け、リスナーにとっては心に残る音楽体験を提供してきました。
アルバム『Light-Years』の特長
新作『Light-Years』では、全15曲が収録されており、NASの長年のコラボレーターであるAZが唯一のゲストとして参加しています。また、「NY State Of Mind Pt. 3」ではビリー・ジョエルの楽曲が引用され、「It’s Time」にはスティーヴ・ミラー・バンドの楽曲がサンプリングされています。
アルバムのトラックリストは、ファンが待ち望んでいた楽曲を中心に構成され、リリース前から多くの注目を集めていました。両者がそれぞれのスタイルを持ち寄り、互いに高め合った結果、誕生した作品です。特に、楽曲「My Life Is Real」は、彼らの過去の足跡を強く感じさせる内容となっています。
Mass Appealの新たな歴史
NASが主宰するレーベルMass Appealは、Hip-Hop文化をリードするアーティストたちにスポットライトを当てる役割を果たしています。今年12月、最も影響力のあるアーティストたちを称える“Legend Has It…”シリーズの最終章として、この『Light-Years』がリリースされることとなりました。
過去には、スリック・リックやモブ・ディープなど、数々の伝説的アーティストがこのシリーズで新作を発表してきたこともあり、今回のアルバムがどれほど特別なものであるかがわかります。
期待されていたコラボレーション
2006年には、NASとDJプレミアが共同プロジェクトをほのめかし、その噂は20年間にわたりファンの間で語り継がれてきました。昨年には、デビューアルバム『Illmatic』のリリース30周年を記念した新曲「Define My Name」が公開され、コラボアルバムのリリースも発表されました。長い間待たれたこのプロジェクトが、ついに形となったことに感無量です。
結論
『Light-Years』は、NASとDJプレミアの影響力と才能がいかに時代を超えて普遍的であるかを示す作品です。彼らの音楽が常に新しい世代に受け入れられ、後世にまで語り継がれていくことは間違いありません。今回のリリースを機に、ぜひ彼らの音楽を再評価し、Hip-Hopの歴史を感じる貴重な瞬間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【リリース情報】
Nas + DJ Premier
ニューアルバム『Light-Years』配信中
レーベル:Mass Appeal