暴動クラブが魅せる至高のロックンロール体験
ロックンロールが新たに躍動している。今回、代官山UNITで行われた暴動クラブのファイナル公演は、その象徴的な瞬間であった。彼らは、過去の名声や伝説に頼ることなく、今を生きるロックを体現している。
1. 舞台の幕開け
彼らの最新アルバム『暴動遊戯』のオープニングトラック『ドライブ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』からライブは始まった。平均年齢22歳という彼らのエネルギーは、煌びやかな衣装とメイク、そしてそのパフォーマンスからムンムンと漂ってくる。続けて、インディー・デビューのシングル『暴動クラブのテーマ』やメジャー・デビュー作からの『ラブジェネレーター』『ダリア』を披露する。ショーの途中には、BSよしもとで放送されたライブ映像が流れ、『くだらない時代に唾を吐け』からの『Feel So Good?』を続けて演奏し、観客を一気に巻き込んだ。
2. 魅力的なカリスマ
釘屋玄の存在は、観客を惹きつけてやまない。彼は非常にカリスマ的で、ワイルドな音楽性を持つ。彼の歌声は、まるで暴動クラブのために生まれてきたかのような心地よい力強さを感じさせる。前日に出演したちわきまゆみの40周年記念ライブでの様子や、新作アルバムへの参加も話題になった。そこで歌ったカバー曲は、彼の多才さを再確認させてくれる。悪魔と踊っているような表現力で、釘屋はまさにその場を支配していた。
3. 華やかさと深さ
続く曲では、『いとしのクロエ』というバラードと、レゲエ風の『FIRE』が織り込まれるなど、バラエティ豊かな音楽が展開される。特に、『撃ち抜いてBaby, 明日を撃てLady』は新しいロックンロールの形を示し、メロディとリズムが心に響く。鈴木壱歩のドラムは、これらの曲のグルーヴ感をしっかりと支え、バンド全体の魅力を引き立てている。
4. ライフソングの重要性
ライブの中盤には新曲『生活』が流れ、人々の心に深い感動を与える。歌詞には、現実の厳しさや愛おしさが語られており、まさに今を生きる人々の心象風景を描いている。ロックンロールがただの音楽ではなく、生き方そのものであることを思い起こさせる。この曲を通じて、観客もまた感情を揺さぶられ、涙を流す場面も見受けられた。
5. クライマックスへの到達
そして、ショーは最高潮に達する。『抱きしめたい』という曲が披露され、まさにロックとしてのパワーを感じさせてくれる。この曲は、聴く者に強く訴えかけてくるメロディとリリックで、城戸ヒナコの独自のセンスが際立つ。続いて、ハードな曲が続く中、ラストに演奏された『シニカル・ベイビー』は、今の時代にぴったりの力強いメッセージを届けてくれた。これまで積み重ねてきた音楽と、その先にある未来を見据えたような感覚が観客を包んでいた。
6. メンバーの成長と進化
アンコールでも暴動クラブはその魅力を失わず、『恋におちたら』というロマンティックなナンバーで会場をさらに盛り上げる。彼らの音楽は時代を超え続け、ロックンロールの伝統を新たに紡いでいく。最後には、インディー・デビューアルバムの楽曲『とめられない』で締めくくり、観客に強い印象を残した。釘屋玄がジム・モリソンを彷彿とさせるのも納得だ。
彼らの姿、音楽、そして表現は、今後も多くの人々を魅了し続けるだろう。暴動クラブは、まさにロックンロールの新たな未来へと突き進んでいる。色あせることなく、新しい扉を開き続ける彼らの音楽。この先もしっかりと目に焼き付けたいものだ。