建築業界サミット2025開催の報告
2023年11月1日、株式会社類設計室が主催する「建築の『バトン』を次代につなぐ~建築業界サミット2025」が大阪にて実施されました。このイベントには、建築業界をリードする企業と学生の50名以上が参加し、将来展望に関する真剣な議論が行われました。
サミットの目的とテーマ
このサミットの主要な目的は、10年後の建築業界のビジョンを描くことです。具体的には次の3つのテーマに基づいて討議がスタートしました:
1. 企業が意識していること
2. 10年後の社会状況から建築を考えること
3. 企業から学生へ、学生から企業へ期待をかけ合うこと
これらのテーマをもとに議論を深め、学生にとっても業界への理解を深める貴重な機会となりました。
参加学生の声
参加した大学生からは、以下のような感想が寄せられました:
- - 「大学の授業では体験できない、企業と同じ目線で意見を交わすことができるのは貴重な経験でした」
- - 「現実の建設業界について企業の方々と考えることができ、実際の社会を踏まえた意見交換ができたのが良かったです」
- - 「フォーマルな説明会とは異なり、企業の方々とフランクに話せる場で楽しかったです」
これらの感想からも、学生たちが非常に積極的に参加し、多くの学びを得ている様子が伺えます。
企業からの反応
参加した企業の代表者たちも、学生との意見交換から多くを学んだと語りました:
- - 大林組の代表は、「学生の視点は新しい気付きとなり、建設業全体の未来に対する考えを再確認させられました」と述べました。
- - コクヨの担当者は、「学生と対等に議論できたことは斬新で、彼らの素直な言葉に驚かされました」と述べました。
- - 三和建設の代表も、「学生との距離が近く、直接的な意見を聞ける貴重な機会であった」と感じたようです。
橋本宏部長の総評
本サミットのファシリテーターを務めた橋本宏は、「建築を考える際には、その背景や根っこを掘り下げることが重要です。多様な意見を交わすことで、新たな視点を得られました」と最後に総評しました。
次回のサミットについて
また、次回のサミットは「食と農の業界サミット」をテーマに2026年に予定されており、テクノロジー、サステナビリティ、新しい働き方といった観点から企業と学生が議論を交わす機会になるとのことです。
株式会社類設計室の紹介
主催者である株式会社類設計室は、1972年に設立され、主に中・大規模建築の設計を手がけています。特に教育施設や文教施設、企業研究施設などの分野で多数の実績を誇ります。今年は東京都中央区立図書館がグッドデザイン賞を受賞するなど、そのデザイン力が評価されています。
このように、未来を見据えた建築業界サミットが無事に開催され、さらなる交流と理解を深める場となったことが報告されました。