ベトナムの視察
2025-12-12 12:12:54

ベトナムの大学生が日本の障害者雇用支援を視察 – 新たな支援の形を探る

ベトナムの大学生が日本の障害者雇用支援を視察



2025年11月12日、大阪・門真にある株式会社スタートラインの障害者支援現場に、ベトナムのハノイ師範大学からの教員や大学院生が訪れました。この視察は、立命館大学の中鹿直樹教授の協力により実現したもので、特に精神障害や知的障害の支援体制が発展途上にあるベトナムにおいて、日本の障害者雇用の先進的な取り組みを学ぶことを目的としています。

株式会社スタートラインは、2009年に設立されて以来、障害者雇用支援に特化し、応用行動分析や認知行動療法に基づいた支援技術の開発に注力してきました。視察を受け入れた背景には、特別支援教育を学ぶハノイ師範大学との10年以上にわたる国際的な交流があり、今回の訪問はその一環作为の位置付けとなっています。

視察プログラムの詳細


当日は、まずスタートラインの事業説明があり、その後、屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI」と、ロースタリー型障害者雇用支援サービス「BYSN」の現場見学が行われました。コーヒー栽培が盛んなベトナムにとって、BYSNのモデルは文化的な親和性が高く、学生たちは特に熱心に質疑応答を行い、日本の先進的な支援技術を進んで学び取る姿勢が見られました。

実践的な体験


視察の中では、参加者が実際に「IBUKI」にて栽培作業を体験し、「BYSN」ではコーヒー豆の選別や焙煎の手法に触れることができました。肉体的な作業だけではなく、情緒的な支援や具体的な就労支援についても議論が交わされ、参加者たちは日本のアプローチを自国へ持ち帰るための具体例を多く得たようです。

参加者の反応


視察後のフィードバックでは、立命館大学の中鹿教授が「参加者たちの学びに対する関心の高さが、特に際立っていた」と評価しました。彼らは、訪問した先のどの機関よりも多くの質問を行い、体験を通じて今後の指導に生かせる具体的なヒントを得られたと述べています。

この視察を通じて、スタートラインはアジア圏全体における障害者支援の質向上、さらには「自分らしく生きる社会」の実現に向けてより一層の努力を続けていく意向を示しています。

企業理念と今後の展望


スタートラインは「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる」という理念のもと、障害者雇用の新たな場作りと、定着支援を目指しています。障害者雇用支援サービス「INCLU」を運営し、さまざまなサービスメニューを展開しながら、選択肢を増やし、多様な人々の可能性を広げることを重視しています。

これからも国内外に向けた障害者支援の質の向上を目指し、スタートラインの活動は続いていくことでしょう。


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