大阪学芸高等学校が「IELTS推進校」に認定
2025年3月10日、大阪市住吉区に位置する大阪学芸高等学校が、国際的な英語能力テスト「IELTS」の推進校として認定されました。この認定は、オーストラリアに本社を置くIDP Educationによるもので、世界中で400万人以上が受験するグローバルな英語4技能テストを背景としています。特に高校生の受験者数は急増しており、海外大学進学や国内大学受験における英語力を重視した学びが注目されています。
大阪学芸の教育方針
大阪学芸高等学校の国際科、特にダブルディプロマコースでは、カナダのブリティッシュコロンビア州と日本の高校卒業資格を同時に取得できる教育が行われており、授業の60%以上が英語で実施されています。このような環境の中で、多くの生徒が世界の大学を目指しており、学校が一丸となってIELTSに取り組む姿勢が評価されています。
具体的な取り組みは以下の3つです。
1. 授業でのIELTS対策
大阪学芸では、毎朝のホームルームでクラス単位のIELTS英単語のQuizletやBBCの6 Minute Englishなどを活用し、リスニングやスピーキングの練習を行っています。また、夏期授業や考査後には、高2・3年生を対象にした特別授業も実施し、他のコースの生徒と協力しながら切磋琢磨する機会を設けています。
2. IDPと協力した受験フォロー
試験直前には、IDPとの連携によるIELTS対策講座を行い、受験会場の見学も実施。生徒たちは、試験当日に落ち着いて受験できる環境が整えられています。また、団体受験を行うことで、慣れたメンバーと一緒に本来の力を発揮できるようサポートしています。
3. IELTS指導に特化した教員トレーニング
英語科の教師たちは、IDPが提供するIELTS Teacher Training programを受講し、指導レベルの底上げを図っています。このプログラムを終えた先生たちは、修了証明書を受け取り、自身のスキル向上を実感しています。
英語力向上の成果
これらの取り組みの結果、団体受験を行った生徒13名中、4名がC1レベル(IELTS7.0~8.0)、7名がB2レベル(IELTS5.5~6.5)、2名がB1レベル(IELTS4.0~5.0)を達成しており、英語力の向上が見て取れます。さらに、IELTSのスコアを活かして、国内の大学の合格に加え、韓国やイギリスの大学への進学も果たしています。これにより、生徒たちは国内外の大学を併願できる柔軟な進路選択が可能となっているのです。
教員の声
国際科の教員、朴眞珠先生は「IELTSを通じて生徒たちの進路が広がっていくことを確信しています。特に、試験対策だけでなく、IDPと連携し最適な受験環境を整えることで、生徒たちに自信を持たせることができました」と話しています。
今後も、様々なバックグラウンドを持つ教員がIELTSを指導できる環境を整え、国内外の大学出願をサポートしていく意向を示されています。大阪学芸高等学校は、進路の選択肢を広げるための強力な体制を整えており、生徒たちが自由に世界に羽ばたけるよう努めていくでしょう。
IDP Educationの取り組み
IDP Educationも、日本国内の高校向けにIELTSの活用を進めるため、以下のサポートを行っています。このような取り組みを通じて、全国に「IELTS推進校」を増やしていく姿勢が見受けられます。
- - IELTS団体受験の実施
- - 英語教員向けIELTS指導セミナーの開催
- - 生徒向けのIELTS試験説明会や勉強法セミナー
- - IELTSエキスパートによるワークショップの提供
- - 高校教員のIELTS試験受験料助成制度
大阪学芸高等学校の概要
大阪学芸高等学校は、私立の高等学校で、国際科3コースや普通科5コースを設置。国際科には、ダブルディプロマコースのほか、カナダやニュージーランドへの留学コースもあり、グローバルな視野を持った人材育成を目指しています。所在地は大阪市住吉区長居1-4-15です。
公式サイト:
大阪学芸高等学校
IDPについて
IDP Educationは1969年に設立され、英語圏への留学支援を50年以上にわたり行ってきました。世界30か国・90拠点にオフィスを設けており、IELTSの共同所有者としても知られています。公式サイト:
IDP教育