注文書の処理を劇的に効率化する新AI機能を発表
大阪市に本社を置くシー・システム株式会社は、同社の人気ツール「AI JIMY Paperbot」に新たに「AI項目抽出機能」を追加し、2025年7月16日よりリリースします。この新機能は、紙書類をスキャンするだけで、自動的にデータを収集・整理できる能力を持ち、企業の業務プロセスの自動化を促進します。
AIの進化:人間のような判断力を持つ
従来、OCR技術はただ文字を認識するだけでした。しかし、「AI項目抽出機能」では、記載の仕方にバリエーションがある場合でも「税込み金額」といった指定をするだけで、「合計金額(税込)」や「税込合計金額」といった異なる表現を正確に判断し、情報を抽出します。加えて、未記入の項目についても適切に補完できる機能を備えています。
この新機能は、長年の業務のなかで現場の人々が直面してきた「手入力の負担」を軽減することを目的としています。FAXや郵送で届く書類からシステムにデータを入力する手間を省くことで、企業の効率化に寄与します。
ユーザーの声に応えた新技術
これまでに4000以上のユーザーから寄せられた要望をもとに開発されたこの新機能。多くの現場の担当者が「自動化したいが、結局は手作業が必要」と悩んできました。その課題を解決するために、AIが文脈を理解し、適切な判断を下す能力を獲得しました。
特に、「レイアウトが異なる帳票を効率的に処理したい」「人間のような判断力を持つAIを求めている」といったニーズにしっかりと応えています。これにより、ユーザーは本当に必要な情報を瞬時に取り出せるようになります。
どんな情報もスムーズに抽出
この「AI項目抽出機能」最大の特徴は、キーワード検索を超えた文脈理解です。具体的に言うと、料金が記載された書類からただ金額を抜き出すのではなく、条件に合った項目名を指定するだけで、AIが自動的に情報を理解し、必要なデータを引き出すことができます。
具体的な機能
- - 表記揺れへの対応: 「税込み金額」と設定すれば、さまざまな表記を正確に読み取ります。
- - 未記入項目の自動補完: たとえば、支払期限が空欄であっても、「受領日の翌月末日」と指示すればAIが自動で算出します。
- - 文脈による判断の自動化: 取引先名を設定することで、自社名を自動で除外するなど、状況に応じた正確な判断を行います。
これによって、従来のOCRで手間取っていた処理が大幅に簡素化されます。従来は読取り・確認・手作業の工程が必要でしたが、新機能ではわずか「項目名の設定→自動抽出」だけで操作が完了します。
インターフェースの使いやすさ
エンジニアの助けを借りる必要がなく、事務スタッフでも簡単に直感的に設定ができます。また、業種別のサンプルリストを活用することで、煩わしいテンプレート設定も不要です。これにより、導入後すぐに使いこなせる環境が整っています。
その他の特長
AI JIMY Paperbotは、帳票のレイアウトや記載位置の違いにも柔軟に対応します。回転された帳票も自動で正しい方向に補正され、PDFだけでなく画像ファイルにも対応しています。さらに、スマートフォンで撮影したデータも処理することが可能です。これにより、定型帳票はもちろん、非定型帳票の両方に対しても業務フローに適した運用が実現可能です。
成果と今後の展望
実際の導入企業では、従来5分かかっていた注文書の処理が1分以内に短縮され、ミスも大幅に減少したことが確認されています。セキュリティ面においても、PCローカル上で処理を行うので安心です。
今後も、ユーザーからのフィードバックを基に、AIの理解・判断機能をさらに高めていく方針です。複雑な帳票への対応や、業種に特有の商慣習を理解したデータ処理機能の強化も計画しています。
この新機能は、シー・システムが目指す「人間のような判断力を持つデータ入力自動化ツール」の一部に過ぎません。持続可能な社会の実現に貢献するため、自社の技術を磨き続けていくことでしょう。
詳しい利用方法や導入相談は、シー・システム株式会社までお気軽にお問い合わせください。
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