キャッシュレスで保育の新時代へ
千葉県山武市において、2025年10月から公立保育施設で導入されるキャッシュレス決済サービス「誰でも決済」の取り組みが注目されています。これは、現金のやり取りを不要にし、保護者や保育士の負担を軽減することを目的としています。
これまで、保育施設では一時保育や延長保育の代金を現金で集めていました。その際、おつりの用意や現金の管理といった手間がかかり、また、最近では現金を持ち歩かない保護者も増えており、小銭を準備するのが難しかったり簡単ではなかったりしました。「誰でも決済」の導入により、これらの問題は解消される見込みです。
具体的には、保育士はもはや現金を取り扱う必要がなくなり、その時間を他の業務に充てることができるようになります。また、保護者はクレジットカードやQRコード決済を利用することで、スムーズに支払いを行えるようになります。特に、QRコード決済は人気があり、PayPayやau PAYなど、様々な方法に対応しているのが魅力です。
山武市の子育て支援課の油橋氏は、「このキャッシュレスサービスの導入によって、オンラインでの支払いが可能になり、園の業務効率化にも寄与する」と話しています。また、現金に伴うリスクを回避できるため、保護者にとっても安心して利用できるサービスとなっています。
便利さと安全性を追求する「誰でも決済」は、保育施設の役割をさらに広げるものとなるでしょう。最近では、保育施設を地域に開放して食堂として利用する動きもありますが、このサービスがその支援にも役立つと期待されています。
BABY JOBが目指す未来
この新しい決済システムを提供するのは、BABY JOB株式会社です。この会社は、保育施設向けに様々なサービスを展開しており、現在「手ぶら登園」という日本初の紙おむつとおしりふきメンバーシップサービスを通じてデジタル化を進めています。このサービスにより、保護者はわざわざおむつに名前を書く手間が省かれ、また、保育士にとってもおむつの管理が楽になるといったメリットがあります。
エコで便利な「手ぶら登園」は、2025年7月までに8,400以上の施設が導入しています。さらに子育てがしやすい社会を目指し、様々な子育て支援策を提供しています。最近では、お昼寝用コットカバーや食事用エプロンなど、複数の新サービスもスタートしています。
まとめ
このように、山武市でのキャッシュレス決済の導入は、保護者、保育士双方にとって多くの利点をもたらします。今後、地域社会に新たな風を吹き込む取り組みが広まることに期待が寄せられており、子育てをもっと楽しいものにするための重要なステップとなることでしょう。