Z世代のテレビ離れは杞憂？リアタイ視聴希望の声が急増中

Z世代のリアタイ視聴希望、8割がテレビを選択

近年、テレビの視聴スタイルが多様化する中、特にZ世代においては、リアルタイムでのテレビ番組視聴を希望する声が高まっています。パナソニック株式会社が行った意識調査によると、調査対象の800人のうち66.8%がテレビ番組をリアルタイムで見たいと答えており、その中でも10代は77.0%、20代は70.0%がリアルタイム視聴を希望していることがわかりました。これは驚くべき結果です。

世代間で見るテレビの選好

この調査では、視聴デバイスとして最も一般的なのは82.8%がテレビだと回答し、スマホやタブレットが12.9%であることが明らかになりました。特に若年層の間では、テレビ視聴への依存が強いことが浮き彫りになり、彼らはテレビというメディアとの深いつながりを保っています。

リアルタイム視聴の理由

リアルタイムで番組を視聴したい理由としては、57.9%が「内容が気になるから」と答えています。続いて、「他の人と同じタイミングで視聴し共感したい」という意見が25.8%、「話題に乗り遅れたくないから」が22.7%となっています。このように、若者たちは番組の情報を早く得たいという欲求が強いことが伺えます。

視聴できない悔しさ

とはいえ、放送時間に都合が合わずリアルタイムで視聴できないケースも多く存在し、全体の58.1%が「よくある」と回答。特に10代・20代女性ではその割合が高く、75.0%が悔しい思いをしているとの結果も出ています。視聴したい番組を逃すことに悔しさを感じる若者たちが多いようです。

録画環境はまだ健在

また、約7割の人がテレビ番組を録画する傾向があり、特に10代では69.0%、20代では62.0%が録画していると回答しています。多くの人がバラエティや連続ドラマ、映画を好んで録画しており、その中で特に女性10代は音楽番組への関心が高い傾向があります。このことから、リアルタイム視聴と録画視聴は並行して行われている様子が伺えます。

移動中の視聴も普及

Z世代の特に注目すべき点は、移動中にテレビコンテンツを視聴する人の割合が高いことです。調査結果によると、10代の43.0%、20代の46.0%が移動中に視聴していることがわかりました。また、見逃し配信を利用する傾向もあり、ここでもテクノロジーの恩恵を受けています。移動中に好きな番組を楽しむ姿は、今後のテレビ視聴スタイルを先取りしています。

特番視聴時の悩み

長時間番組や特番を視聴している際には、「お風呂に入るタイミング」が最も困ることとして多くの人が挙げています。自分の予定と重なってしまうことも悩みの一つ。特に若者は時間に縛られることが多く、リアルタイムで視聴する楽しさを感じる一方で、いかにその時間を確保するかという悩みも抱えているようです。

推し活が視聴のきっかけに

そして、Z世代の女性は「好きなタレント情報から検索」がきっかけとなることが多く、テレビ番組の視聴にも「推し活」が影響を与えています。この傾向は今後も続くでしょう。満たされない視聴ニーズに対して、どのようにテレビ体験が進化していくのか、これからの展開が楽しみです。

まとめ

この調査結果から、Z世代のリアルタイム視聴への強い関心とともに、今後のテレビ視聴環境に求められるニーズも明らかになっています。特に、リアルタイムでの視聴を可能にするだけでなく、視聴することの選択肢を増やすようなサービスの導入が待たれます。例えば、ネットワークレコーダー「miyotto」では、テレビ、スマホ、タブレットを使って、自宅でも外出先でも、好きな時間に好きな番組が視聴できる環境を整えているため、利用してみる価値があります。