就活生のSPI性格検査に関する調査結果
就活が進む中で、SPI性格検査が企業選考の重要なステップとして注目を浴びています。この検査は、受験者の性格や行動傾向を評価するもので、多くの企業が導入を進めています。そんな中、就活総合研究所が実施した調査結果から、就活生がこの検査にどのように向き合い、どのような意識を持っているのかを探っていきます。
調査の概要
株式会社Synergy Careerが行ったこの調査は、新卒大学生を対象にし、200名からの回答を基に実施されました。26卒と27卒に向けた調査で、期間は2025年10月の初めとなります。アンケート内容は、SPIの性格検査が選考に影響するか、企業はどのような検査を重視するか、また、その対策についての意識を問うものでした。
SPI性格検査が合否に影響するか?
調査の結果、57%の就活生がSPI性格検査は合否に影響すると認識。具体的には、「非常に影響する」と回答したのが19.5%、さらに「やや影響する」と答えたのが37.5%という結果でした。このことから、多くの学生がこの検査を重要視していることが分かります。 逆に、「あまり影響しない」とする回答も2割存在し、認識には幅があることが明らかになりました。
対策の実態
面白いことに、43%の学生がSPI性格検査に対して全く対策をしていないと答えています。これは、86人にのぼる数で、意外にも多くの学生がこの重要な選考ツールに対して対策を講じていないことが浮き彫りになりました。一方、問題集を利用して対策を行っている学生は47人。対策に対する意識はまちまちであることが再確認されます。
企業に合わせる回答姿勢
42%の就活生がSPI性格検査では「企業に合わせて答える」と回答しています。「絶対に合わせて答える」という層が14.5%、および「やや合わせて答える」が27.5%という結果です。対照的に、自分の性格に正直に答えるとする意見は28%にとどまっており、この傾向からも、就活生の意識には揺れが見られます。戦略的に答えるべきか、素直に答えるべきかの狭間で悩んでいるようです。
企業が重視する検査は?
興味深いことに、就活生の54%は企業が性格検査よりも能力検査を重視していると感じています。「非常に能力検査を重視している」とされた割合は38%、加えて「やや重視している」が16%という結果でした。このことは、就活生が業界内の選考基準に敏感であることを示しています。多くの学生が性格検査の重要性を疑問視しているかのように見えます。
SPI性格検査の結果を知りたいか?
また、SPI性格検査の結果を見たいと思う学生は52.5%に達しました。このデータは、自己理解の助けとする意識が強いことを示しています。しかし、「あまり見たくない」とする回答も14.5%に達し、興味を持たない層も存在しています。
まとめ
この調査からは、就活生の多くがSPI性格検査を選考において重要な要素と考えながら、実際の対策には消極的であることが明らかになりました。また、企業の選考基準に対する理解や、自分自身の答え方に対する悩みも見受けられました。就活生は、自分自身の性格と企業の求める人物像とのバランスをどう取るか、今後の選考において重要な課題となるでしょう。
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