株式会社桃谷順天館が新設する『家族の絆休暇』
大阪市中央区に本社を構える株式会社桃谷順天館は、美と健康の追求を139年間続けてきた企業です。育児や介護といったプライベートな問題と仕事の両立を支援するため、これまで数々の制度を整備してきました。このたび、2025年4月に施行される育児・介護休業法の改正に伴い、株式会社桃谷順天館は新たに独自の『家族の絆休暇』を導入することを発表しました。
育児・介護休業法の改正内容と制度の変化
2025年4月から、育児・介護休業法が改正されます。変更点の中には、子供の看護休暇が「子の看護等休暇」に名称を変更し、対象年齢が小学校3年生修了まで引き上げられることがあります。また、感染症による学級閉鎖、入園・入学式、卒園式などでも取得できるようになるため、社員にとっての利便性が高まります。
これに伴い、桃谷順天館では、2016年から実施していた『親子の絆休暇』を廃止し、新しい『家族の絆休暇』という制度を新設します。この新制度は、従業員が家族の育児や介護をしやすくするために、より幅広い世代を対象にしたものです。
新たな制度の特徴
『家族の絆休暇』は、その名の通り、家族の大切な瞬間に参加するための休暇です。従来の『親子の絆休暇』が小学校6年生修了までの児童を持つ親を対象としたのに対して、この制度では家族全体をサポートすることを目的に、幅広い世代が利用できるように拡充されています。具体的には、孫の入学式に参加するためや、家族の介護を支援するための休暇としても利用可能となる予定です。
従業員の声と期待
人事部の平川ジュニアエキスパートは、この新制度に関して「多世代の従業員がいる当社において、法定の制度だけでは足りないニーズがあることを感じています。特に介護については、要介護状態になる前からサポートできる方が大切だと考えています」と述べています。従業員からは『親子の絆休暇が嬉しい』という声も寄せられており、この新しい制度によってさらに多くの人たちが支援を受けられるようになります。
市場における企業の姿勢
桃谷順天館は、約400年にわたる薬種業の伝統を受け継ぎ、1885年に創業者が妻のために作り出した『美顔水』をきっかけに化粧品製造業をスタートしました。それ以来、企業としての使命である「人と地球の美しい未来を創る」を掲げ、美と健康を提供し続けています。『家族の絆休暇』の導入は、同社の企業理念に基づくものであり、今後も多様なニーズに応える企業を目指していくことでしょう。
このように、桃谷順天館の新しい「家族の絆休暇」は、家庭や介護の事情で苦しむ従業員にとって大きな支えとなる制度です。多世代に対応した柔軟な職場環境を実現することで、社員のウェルビーイングをさらに推進していくことに期待が寄せられています。