紀陽スタートアップデットファンド、アンドエル社に投資
最近、紀陽スタートアップデットファンドが、アンドエル株式会社へ初の投資を実施したとの発表がありました。この投資は、「健康」を軸としたさまざまなサービスを提供するアンドエル社の成長を支援するものです。
投資の狙い
アンドエル社が新たに展開するサービス「アンドエルワーク」は、企業向けの健康支援を中心に、オンライン診療やカウンセリング、健康診断分析、パルスサーベイ、ストレスチェック、産業医の紹介など、さまざまな健康管理サービスを一手に提供します。このように、企業が従業員の健康を管理するために必要な要素をワンストップで揃え、ビジネス環境の質を高めることが目指されています。
紀陽銀行が提供するスタートアップ支援拠点「Key Site」では、オンライン診療サービスが展開され、県内企業や働く人々がより快適に、安心して働ける環境を整えることを目指しています。紀陽スタートアップデットファンドは、このようなアンドエルの理念やビジョンに共感し、投資を決定しました。
アンドエル社のミッション
アンドエル株式会社は、2023年10月に設立された健康経営を推進するスタートアップ企業です。代表取締役の古橋智史氏は、会社設立の背景について「人生を、ととのえる」というミッションを語りました。このミッションは、単に企業や従業員の健康を管理するだけではなく、その先にある「心の安定」を求めるものです。
古橋氏は、「今回の支援を最大限に活用し、関西エリアを中心にオンライン診療を拡大していく」と述べ、働く個人や企業が直面するさまざまな健康課題に対して柔軟に対応していく方針を示しました。
投資実行への期待
SDFキャピタル株式会社の福田拓実社長は、「アンドエル様にデットファイナンスを実行できることに非常に喜ばしく思います。『アンドエルワーク』の普及は、企業や個々の健康意識を高め、結果として社会全体の生産性向上に貢献することが期待されています」と話しています。スタートアップの成長を加速させるための資金提供を通じて、地域経済の発展にも寄与する方針です。
紀陽スタートアップデットファンドの概要
紀陽スタートアップデットファンドは、紀陽銀行や紀陽キャピタルマネジメント、SDFキャピタルが共同運営しているスタートアップ専門のデットファンドです。このファンドは、出資金の50%以上を、和歌山県、大阪府のスタートアップに投資することを方針としており、地域経済の成長を実現します。
ファンドの総額は10億円で、国内のアーリーからレイターステージのスタートアップを対象としています。これにより、多様化する資金調達のニーズに応えつつ、地域経済の活性化を図っていくことを目指しています。
まとめ
サステナブルな経済成長を目指す企業にとって、健康経営はますます重要なテーマになっています。紀陽スタートアップデットファンドのアンドエル社への投資は、その新たな形を先導する一歩となるでしょう。今後の展開に大いに期待が寄せられています。